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本のサナギ賞を受賞した作品の一覧です。

本のサナギ賞受賞作

本のサナギ賞は「本の虫」である現役書店員が、世に出したいと思える作品(本のサナギ)を見つけ出して、ベストセラーとして育てるという趣旨で2014年に創設された公募の新人文学賞です。

出版社のディスカヴァー・トゥエンティワンが主催し、公募作品はジャンルを問わない未発表のエンターテインメント小説、審査は全国の書店員やメディア関係者などが行い、大賞の受賞作はディスカヴァー・トゥエンティワンより書籍化されます。

以下は本のサナギ賞の受賞作一覧です。

年度 作品名 内容

第5回(2020年)

新型コロナウイルスの感染拡大により中止。

第4回(2018年)

禁じられた遊び
(受賞時:リジェネレイション 闇の底に蠢くもの)

清水カルマ

主人公・伊原直人は、妻の美雪、息子の春翔と共に幸せな生活を送っていた。しかし、念願のマイホームを購入した矢先、美雪が交通事故で命を落とす。 絶望する直人に対し、春翔は「ママを生き返らせる」と、美雪の死体の指を庭に埋め、毎日熱心に祈りを捧げ出す。同じころ、フリーのビデオ記者、倉沢比呂子の周囲では 「誰も乗っていないエレベーターが動き出す」「部屋の中にカラスの死骸が突然あらわれる」など奇怪な出来事が次々に起こり始めた。直人の元同僚である比呂子はかつて、美雪から直人との不倫を疑われていた。その際も奇怪な現象に悩まされ、精神を病んだ比呂子は、怪奇現象は美雪の持つ不思議な力のせいだ、と確信していた。過去の経験から、今回も美雪の呪いのせいであると考えた比呂子。しかし、美雪はすでに亡くなっていることを知る。事態の真相を明かすため、直人の新居を訪ねた比呂子は、そこであまりにも異様な光景を目にする…。全国の書店員が選ぶ「世に出したい本」最新作は、恐怖が身に迫る本格Jホラー。

(「内容紹介」より)

第3回(2016年)

君のことを想う私の、わたしを愛するきみ。
(受賞時:リインカーネーション)

佐木隆臣

人が愛するのは、肉体なのか。それとも、魂、心、精神なのか。28歳でこの世を去った井上彩乃は、100年後の未来で見ず知らずの女性「霧恵」の身体に魂を移植され、再び目覚める。死に別れた最愛の夫と子供が既にいない孤独な世界に絶望する彩乃。さらに彼女は、霧恵の夫である秀と生まれたばかりの霧恵の娘、梢と共に生きることを強いられるが――

(「内容紹介」より)

第2回(2015年)

ウンメイト
(受賞時:アメリカンレモネード)

百舌涼一

通勤途中に猛烈な便意を感じた「ボク」は、間一髪、駅のトイレにかけこむ。しかし、扉が開くとそこには絶世の美女が眠っていた。酔っ払うと記憶を失くしてしまう破天荒な彼女、「ナタリー」に、ボクは「ゲーリー」というあだ名をつけられる。さらに「ワタシの運命のひとを探してほしい」と依頼され、その夜からナタリーいきつけのバー「おととい」で彼女の男漁りを見守ることになってしまう。しかし、彼女の前に現れるのは、変わった悩みを抱える男たちばかり。はたしてゲーリーは、ナタリーの「運命のひと」を見つけることができるのか・・・!

(「内容紹介」より)

第1回(2014年)

滔々と紅

志坂圭

天保八年、飢饉の村から 9歳の少女、駒乃(こまの)が人買いによって江戸吉原の大遊郭、扇屋へと口入れされる。駒乃は、吉原のしきたりに抗いながらも、手練手管を駆使する人気花魁、艶粧(たおやぎ)へと成長する。忘れられぬ客との出会い、突如訪れる悲劇。苦界、吉原を生き抜いた彼女が最後に下す決断とは…。

(「内容紹介」より)