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このミステリーがすごい!の海外部門作品一覧です。

このミステリーがすごい!の海外部門作品

「このミステリーがすごい」は別冊宝島で発行されているミステリー小説のブック・ランキングのガイドブックで、編集部が読書の達人だと認定した読者による投票によってランキングを決めています。
国内部門と海外部門に分かれていますが、以下は海外部門でランキングされた1位から10位までの作品です。

年度 作品名
(作品名をクリックするとアマゾンにリンクします。)

2024年

頬に哀しみを刻め

S・A・コスビー

1位 頬に哀しみを刻め(S・A・コスビー)

Razorblade Tears

殺人罪で服役した黒人のアイク。出所後庭師として地道に働き、小さな会社を経営する彼は、ある日警察から息子が殺害されたと告げられる。白人の夫とともに顔を撃ち抜かれたのだ。一向に捜査が進まぬなか、息子たちの墓が差別主義者によって破壊され、アイクは息子の夫の父親で酒浸りのバディ・リーと犯人捜しに乗り出す。息子を拒絶してきた父親2人が真相に近づくにつれ、血と暴力が増してゆき――。(「内容紹介」より)

2位 ナイフをひねれば(アンソニー・ホロヴィッツ)
3位 処刑台広場の女(マーティン・エドワーズ)
4位 愚者の街(ロス・トーマス)
5位 トゥルー・クライム・ストーリー(ジョセフ・ノックス)
6位 卒業生には向かない真実(ホリー・ジャクソン)
7位 恐るべき太陽(ミシェル・ビュッシ)
8位 8つの完璧な殺人(ピーター・スワンソン)
9位 ガラスの橋 ロバート・アーサー自選傑作集(ロバート・アーサー)
10位 真珠湾の冬(ジェイムズ・ケストレル)

2023年

われら闇より天を見る

クリス・ウィタカー

1位 われら闇より天を見る(クリス・ウィタカー)

We Begin at the End

自称「無法者」の少女ダッチェスと、過去に囚われた警察署長ウォーク。彼女たちの町に、かつての事件の加害者ヴィンセントが帰ってくる。彼の帰還はかりそめの平穏を乱しダッチェスとウォークを巻き込んでいく。そして、新たな悲劇が起こり……(「内容紹介」より)

2位 殺しへのライン(アンソニー・ホロヴィッツ)
3位 優等生は探偵に向かない(ホリー・ジャクソン)
4位 彼は彼女の顔が見えない(アリス・フィーニー)
5位 ポピーのためにできること(ジャニス・ハレット)
6位 名探偵と海の悪魔(スチュアート・タートン)
7位 アリスが語らないことは(ピーター・スワンソン)
8位 キュレーターの殺人(M・W・クレイヴン)
9位 魔王の島(ジェローム・ルブリ)
10位 ギャンブラーが多すぎる(ドナルド・E・ウェストレイク)

2022年

ヨルガオ殺人事件

アンソニー・ホロヴィッツ

1位 ヨルガオ殺人事件(アンソニー・ホロヴィッツ)

Moonflower Murders

『カササギ殺人事件』から2年。クレタ島でホテルを経営する元編集者のわたしを、英国から裕福な夫妻が訪ねてくる。彼らが所有するホテルで8年前に起きた殺人事件の真相をある本で見つけた──そう連絡してきた直後に娘が失踪したというのだ。その本とは名探偵アティカス・ピュント・シリーズの『愚行の代償』。それは、かつてわたしが編集したミステリだった……。巨匠クリスティへの完璧なオマージュ作品×英国のホテルで起きた殺人事件! 『カササギ殺人事件』の続編にして、至高の犯人当てミステリ!(「内容紹介」より)

2位 自由研究には向かない殺人(ホリー・ジャクソン)
3位 スリープウォーカー(ジョセフ・ノックス)
4位 父を撃った12の銃弾(ハンナ・ティンティ)
5位 台北プライベートアイ(紀蔚然)
6位 オクトーバー・リスト(ジェフリー・ディーヴァー)
7位 彼と彼女の衝撃の瞬間(アリス・フィーニー)
8位 木曜殺人クラブ(リチャード・オスマン)
9位 TOKYO REDUX 下山迷宮(デイヴィッド・ピース)
10位 第八の探偵(アレックス・パヴェージ)

2021年

その裁きは死

アンソニー・ホロヴィッツ

1位 その裁きは死(アンソニー・ホロヴィッツ)

The Sentence is Death

実直さが評判の弁護士が殺害された。裁判の相手方が口走った脅しに似た方法で。現場の壁にはペンキで乱暴に描かれた謎の数字“182”。被害者が殺される直前に残した奇妙な言葉。わたし、アンソニー・ホロヴィッツは、元刑事の探偵ホーソーンによって、奇妙な事件の捜査に引きずりこまれて―。絶賛を博した『メインテーマは殺人』に続く、驚嘆確実、完全無比の犯人当てミステリ。(「BOOK」データベースより)

2位 ザリガニの鳴くところ(ディーリア・オーエンズ)
3位 指差す標識の事例(イーアン・ペアーズ)
4位 死亡通知書 暗黒者(周浩暉)
5位 パリのアパルトマン(ギヨーム・ミュッソ)
6位 天使は黒い翼をもつ(エリオット・チェイズ)
7位 警部ヴィスティング カタリーナコード(ヨルン・リーエル・ホルスト)
8位 時計仕掛けの歪んだ罠(アルネ・ダール)
9位 あの本は読まれているか(ラーラ・プレスコット)
10位 三分間の空隙(アンデシュ・ルースルンド&ベリエ・ヘルストレム)

2020年

メインテーマは殺人

アンソニー・ホロヴィッツ

1位 メインテーマは殺人(アンソニー・ホロヴィッツ)

The Word is Murder

自らの葬儀の手配をしたまさにその日、資産家の老婦人は絞殺された。彼女は、自分が殺されると知っていたのか?作家のわたし、ホロヴィッツはドラマの脚本執筆で知りあった元刑事ホーソーンから、この奇妙な事件を捜査する自分を本にしないかと誘われる…。自らをワトスン役に配した、謎解きの魅力全開の犯人当てミステリ!7冠制覇の『カササギ殺人事件』に並ぶ傑作!(「BOOK」データベースより)

2位 拳銃使いの娘(ジョーダン・ハーパー)
3位 ザ・ボーダー(ドン ウィンズロウ)
4位 イヴリン嬢は七回殺される(スチュアート・タートン)
5位 ディオゲネス変奏曲(陳浩基)
6位 11月に去りし者(ルー・バーニー)
7位 休日はコーヒーショップで謎解きを(ロバート・ロプレスティ)
8位 1793(ニクラス・ナット・オ・ダーグ)
9位 愛なんてセックスの書き間違い(ハーラン・エリスン)
10位 国語教師(ユーディト・W・タシュラー)

2019年

カササギ殺人事件

アンソニー・ホロヴィッツ

1位 カササギ殺人事件(アンソニー・ホロヴィッツ)

Magpie Murders

1955年7月、サマセット州にあるパイ屋敷の家政婦の葬儀が、しめやかに執りおこなわれた。鍵のかかった屋敷の階段の下で倒れていた彼女は、掃除機のコードに足を引っかけたのか、あるいは…。その死は、小さな村の人間関係に少しずつひびを入れていく。余命わずかな名探偵アティカス・ピュントの推理は―。アガサ・クリスティへの愛に満ちた完璧なるオマージュ・ミステリ!(「BOOK」データベースより)

2位 そしてミランダを殺す(ピーター・スワンソン)
3位 IQ(ジョー・イデ)
4位 元年春之祭(陸秋槎)
5位 ダ・フォース(ドン・ウィンズロウ)
6位 あやかしの裏通り(ポール・アルテ)
7位 乗客ナンバー23の消失(セバスチャン・フィツェック)
8位 監禁面接(ピエール・ルメートル)
9位 数字を一つ思い浮かべろ(ジョン・ヴァードン)
9位 蝶のいた庭(ドット・ハチソン)
9位 インターンズ・ハンドブック(シェイン・クーン)

2018年

フロスト始末

R・D・ウィングフィールド

1位 フロスト始末(R・D・ウィングフィールド)

A Killing Frost

今宵も人手不足のデントン署において、運悪く署に居合わせたフロスト警部は、強姦・脅迫・失踪と、次々起こる厄介な事件をまとめて担当させられる。警部がそれらの捜査に追われている裏で、マレット署長は新たに着任したスキナー主任警部と組み、フロストをよその署に異動させようと企んでいた…。史上最大のピンチに陥った警部の苦闘を描く、超人気警察小説シリーズ最終作。(「BOOK」データベースより)

2位 13・67(陳 浩基)
3位 東の果て、夜へ(ビル・ビバリー)
4位 湖畔荘(ケイト・モートン)
5位 黒い睡蓮(ミシェル・ビュッシ)
6位 ジャック・グラス伝: 宇宙的殺人者(アダム・ロバーツ)
7位 渇きと偽り(ジェイン・ハーパー)
8位 その犬歩むところ(ボストン・テラン)
9位 ゴーストマン 消滅遊戯(ロジャー・ホッブズ)
10位 シンパサイザー(ヴィエト・タン・ウェン)

2017年

熊と踊れ

アンデシュ・ルースルンド
ステファン・トゥンベリ

1位 熊と踊れ(アンデシュ・ルースルンド/ステファン・トゥンベリ)

Bjorndansen

凶暴な父によって崩壊した家庭で育ったレオ、フェリックス、ヴィンセント三人兄弟。独立した彼らは、軍の倉庫からひそかに大量の銃器を入手する。その目的とは史上例のない銀行強盗計画を決行することだった―。連続する容赦無い襲撃。市警のブロンクス警部は、事件解決に執念を燃やすが…。はたして勝つのは兄弟か、警察か。スウェーデンを震撼させた実際の事件をモデルにした迫真の傑作。最高熱度の北欧ミステリ。(「BOOK」データベースより)

2位 ザ・カルテル(ドン・ウィンズロウ)
3位 ミスター・メルセデス(スティーヴン・キング)
4位 拾った女(チャールズ・ウィルフォード)
5位 宇宙探偵マグナス・リドルフ(ジャック・ヴァンス)
6位 傷だらけのカミーユ(ピエール・ルメートル)
7位 転落の街(マイクル・コナリー)
8位 暗殺者の反撃(マーク・グリーニー)
9位 過ぎ去りし世界(デニス・ルヘイン)
10位 煽動者(ジェフリー・ディーヴァー)

2016年

スキン・コレクター

ジェフリー・ディーヴァー

1位 スキン・コレクター(ジェフリー・ディーヴァー)

The Skin Collector

科学捜査官リンカーン・ライムは、犯罪の天才ウォッチメイカーが獄中で死亡したとの報を受けた。その直後、新たな難事件がもちこまれる―腹部に謎めいた文字を彫られた女性の死体が発見された。犯人はインクの代わりに毒物で刺青を刻み、被害者を毒殺したのだ。現場で発見できた証拠物件はごくわずかだったが、犯人が残した紙片はニューヨークで起きたある連続殺人に関する書籍の切れ端だった―ライムが解決した“ボーン・コレクター”事件である。犯人はボーン・コレクターの手口とライムの捜査術に学び、殺人をくりかえしているのか?次の犯行はどこで起きるのか?被害者に彫られた文字は何を意味する?スキン・コレクターの真の狙いはいったい何か?すべてを解くカギは証拠の中に!“ドンデン返しの魔術師”ディーヴァーが放つ会心作。緻密な伏線と手がかりから、二重三重に擬装された衝撃の完全犯罪が浮かび上がる!(「BOOK」データベースより)

2位 悲しみのイレーヌ (ピエール・ルメートル)
3位 ありふれた祈り(ウィリアム・ケント・クルーガー)
4位 エンジェルメイカー(ニック・ハーカウェイ)
5位 声(アーナルデュル・インドリダソン)
6位 もう過去はいらない(ダニエル・フリードマン)
7位 悪魔の羽根(ミネット・ウォルターズ)
8位 弁護士の血(スティーヴ・キャヴァナー)
9位 彼女のいない飛行機(ビュッシ・ミシェル)
10位 髑髏の檻(ジャック・カーリイ)

2015年

その女アレックス

ピエール・ルメートル

1位 その女アレックス(ピエール・ルメートル)

Alex

おまえが死ぬのを見たい―男はそう言ってアレックスを監禁した。檻に幽閉され、衰弱した彼女は、死を目前に脱出を図るが…しかし、ここまでは序章にすぎない。孤独な女アレックスの壮絶なる秘密が明かされるや、物語は大逆転を繰り返し、最後に待ち受ける慟哭と驚愕へと突進するのだ。イギリス推理作家協会賞受賞作。(「BOOK」データベースより)

2位 秘密(ケイト・モートン)
3位 ゴーストマン 時限紙幣(ロジャー・ホッブズ)
4位 ピルグリム1・2・3(テリー・ヘイズ)
5位 もう年はとれない(ダニエル・フリードマン)
6位 ハリー・クバート事件(ジョエル・ディケール)
7位 逃げる幻(ヘレン・マクロイ)
8位 養鶏場の殺人/火口箱(ミネット・ウォルターズ)
9位 暗殺者の復讐(マーク・グリーニー)
10位 北京から来た男(ヘニング・マンケル)

2014年

11/22/63

スティーヴン・キング

1位 11/22/63(スティーヴン・キング)

11/22/63

小さな町の食堂、その倉庫の奥の「穴」。その先にあるのは50年以上も過去の世界、1958年9月19日。このタイムトンネルをつかえば、1963年11月22日に起きた「あの悲劇」を止められるかもしれない…ケネディ暗殺を阻止するためぼくは過去への旅に出る。世界最高のストーリーテラーが新たに放った最高傑作。(「BOOK」データベースより)

2位 遮断地区 The Acid Row(ミネット・ウォルターズ)
3位 冬のフロスト Winter Frost(R・D・ウィングフィールド)
4位 シスターズ・ブラザーズ The Sisters Brothers(パトリック・デウィット)
5位 夜に生きる LivebyNight(デニス・ルヘイン)
5位 ポーカー・レッスン More Twisted(ジェフリー・ディーヴァー)
7位 イン・ザ・ブラッド In The Blood(ジャック・カーリイ)
8位 終わりの感覚 The Sense of an Ending(ジュリアン・バーンズ)
9位 ゴーン・ガール Gone Girl(ギリアン・フリン)
10位 緑衣の女 Grafartogn(アーナルデュル・インドリダソン)
10位 チャイルド・オブ・ゴッド Child of God(コーマック・マッカーシー)

2013年

解錠師

スティーヴ・ハミルトン

1位 解錠師(スティーヴ・ハミルトン)

The Lock Artist

八歳の時にある出来事から言葉を失ってしまったマイク。だが彼には才能があった。絵を描くこと、そしてどんな錠も開くことが出来る才能だ。孤独な彼は錠前を友に成長する。やがて高校生となったある日、ひょんなことからプロの金庫破りの弟子となり、芸術的腕前を持つ解錠師に…非情な犯罪の世界に生きる少年の光と影を描き、MWA賞最優秀長篇賞、CWA賞スティール・ダガー賞など世界のミステリ賞を獲得した話題作。このミステリーがすごい!2013年版海外編。2012年週刊文春ミステリーベスト10海外部門第1位。(「BOOK」データベースより)

2位 占領都市 TOKYO YEAR ZERO II(デイヴィッド・ピース)
3位 無罪 INNOCENT(スコット・トゥロー)
4位 湿地(アーナルデュル・インドリダソン)
5位 失脚/巫女の死(フリードリヒ・デュレンマット)
5位 ファイアーウォール(ヘニング・マンケル)
7位 都市と都市(チャイナ・ミエヴィル)
8位 バーニング・ワイヤー(ジェフリー ディーヴァー)
9位 天使のゲーム(カルロス・ルイス・サフォン)
10位 鷲たちの盟約( アラン・グレン)
10位 償いの報酬(ローレンス・ブロック)

2012年

二流小説家

デイヴィッド・ゴードン

1位 二流小説家(デイヴィッド・ゴードン)

The Serialist

ハリーは冴えない中年作家。シリーズもののミステリ、SF、ヴァンパイア小説の執筆で食いつないできたが、ガールフレンドには愛想を尽かされ、家庭教師をしている女子高生からも小馬鹿にされる始末だった。だがそんなハリーに大逆転のチャンスが。かつてニューヨークを震撼させた連続殺人鬼より告白本の執筆を依頼されたのだ。ベストセラー作家になり周囲を見返すために、殺人鬼が服役中の刑務所に面会に向かうのだが…。ポケミスの新時代を担う技巧派作家の登場!アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀新人賞候補作。(「BOOK」データベースより)

2位 犯罪(フェルディナント・V・シーラッハ)
3位 エージェント6(トム・ロブ・スミス)
4位 背後の足音(ヘニング・マンケル)
5位 アンダーワールドUSA(ジェイムズ・エルロイ)
6位 ブラッド・ブラザー(ジャック・カーリイ)
7位 サトリ(ドン・ウィンズロウ)
8位 ねじれた文字、ねじれた路 (トム・フランクリン)
9位 忘れられた花園(ケイト・モートン)
10位 夜の真義を(マイケル・コックス)

2011年

愛おしい骨

キャロル・オコンネル

1位 愛おしい骨(キャロル・オコンネル)

Bone by Bone by Carol O'Connell

十七歳の兄と十五歳の弟。ふたりは森へ行き、戻ってきたのは兄ひとりだった。二十年ぶりに帰郷したオーレンを迎えたのは、時が止まったかのように保たれた家。誰かが玄関先に、死んだ弟の骨をひとつずつ置いてゆく。何が起きているのか。次第に明らかになる、町の人々の秘められた顔。迫力のストーリーテリングと卓越した人物造形。『クリスマスに少女は還る』の著者渾身の大作。(「BOOK」データベースより)

2位 音もなく少女は(ボストン・テラン)
3位 卵をめぐる祖父の戦争(デイヴィッド・ベニオフ)
4位 フランキー・マシーンの冬(ドン・ウィンズロウ)
5位 ラスト・チャイルド(ジョン・ハート)
6位 エコー・パーク(マイクル・コナリー)
7位 エアーズ家の没落(サラ・ウォーターズ)
8位 陸軍士官学校の死(ルイス・ベイヤード)
9位 ロードサイド・クロス(ジェフリー・ディーヴァー)
10位 英雄たちの朝 ファージングI(ジョー・ウォルトン)

2010年

犬の力

ドン・ウィンズロウ

1位 犬の力(ドン・ウィンズロウ)

The Power Of The Dog by Don Winslow

メキシコの麻薬撲滅に取り憑かれたDEAの捜査官アート・ケラー。叔父が築くラテンアメリカの麻薬カルテルの後継バレーラ兄弟。高級娼婦への道を歩む美貌の不良学生ノーラに、やがて無慈悲な殺し屋となるヘルズ・キッチン育ちの若者カラン。彼らが好むと好まざるとにかかわらず放り込まれるのは、30年に及ぶ壮絶な麻薬戦争。米国政府、麻薬カルテル、マフィアら様々な組織の思惑が交錯し、物語は疾走を始める―。(「BOOK」データベースより)

2位 ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女(スティーグ・ラーソン)
3位 ユダヤ警官同盟(マイケル・シェイボン)
4位 バッド・モンキーズ(マット・ラフ)
5位 ソウル・コレクター(ジェフリー・ディーヴァー)
6位 グラーグ57(トム・ロブ・スミス)
7位 川は静かに流れ(ジョン・ハート)
8位 泥棒が1ダース(ドナルド・E・ウェストレイク)
9位 ミレニアム2 火と戯れる女(スティーグ・ラーソン)
10位 リンカーン弁護士(マイクル・コナリー)
10位 ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士(スティーグ・ラーソン)

2009年

チャイルド44

トム・ロブ・スミス

1位 チャイルド44(トム・ロブ・スミス)

Child 44 by Tom Rob Smith

スターリン体制下のソ連。国家保安省の敏腕捜査官レオ・デミドフは、あるスパイ容疑者の拘束に成功する。だが、この機に乗じた狡猾な副官の計略にはまり、妻ともども片田舎の民警へと追放される。そこで発見された惨殺体の状況は、かつて彼が事故と遺族を説得した少年の遺体に酷似していた…。ソ連に実在した大量殺人犯に着想を得て、世界を震撼させた超新星の鮮烈なデビュー作。(「BOOK」データベースより)

2位 フロスト気質(R・D・ウィングフィールド)
3位 運命の日(デニス・ルヘイン)
4位 20世紀の幽霊たち(ジョー・ヒル)
5位 スリーピング・ドール(ジェフリー・ディーヴァー)
6位 タンゴステップ(ヘニング・マンケル)
7位 冬そして夜(S・J・ローザン)
8位 最高の銀行強盗のための47ヶ条(トロイ・クック)
9位 荒野のホームズ(スティーヴ・ホッケンスミス)
10位 ウォリス家の殺人(D・M・ディヴァイン)

2008年

ウォッチメイカー

ジェフリー・ディーヴァー

1位 ウォッチメイカー(ジェフリー・ディーヴァー)

The Cold Moon by Jeffery Deaver

“ウォッチメイカー”と名乗る殺人者あらわる。手口は残忍で、いずれの現場にもアンティークの時計が残されていた。やがて犯人が同じ時計を10個買っていることが判明、被害者候補はあと8人いる―尋問の天才ダンスとともに、ライムはウォッチメイカー阻止に奔走する。2007年度のミステリ各賞を総なめにしたシリーズ第7弾。(「BOOK」データベースより)

2位 復讐はお好き?(カール・ハイアセン)
3位 TOKYO YEAR ZERO(デイヴィッド・ピース)
4位 物しか書けなかった物書き(ロバート・トゥーイ)
5位 悪魔はすぐそこに(D・M・ディヴァイン)
6位 路上の事件(ジョー・ゴアズ)
7位 狂人の部屋(ポール・アルテ)
8位 デス・コレクターズ(ジャック・カーリイ)
9位 ジョン・ディクスン・カーを読んだ男(ウィリアム・ブリテン)
10位 目くらましの道(ヘニング・マンケル)

2007年

あなたに不利な証拠として

ローリー・リン・ドラモンド

1位 あなたに不利な証拠として(ローリー・リン・ドラモンド)

Anything You Say Can And Will Be Used Against You by Laurie Lynn Drummond

警官志望のキャシーが助けを求める女性のもとに赴いた時、その胸にはナイフが突き刺さっていた。彼女はレイプ未遂犯の仕業だと主張するが、刑事は彼女の自作自演と断定した。だが6年後、事件は新たな展開を見せる。アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀短篇賞を受賞した「傷痕」をはじめ、一人の男を射殺した巡査の苦悩を切々と描く「完全」など、5人の女性警官を主人公にした魂を揺さぶる10篇を収録。大反響を呼んだ傑作集。(「BOOK」データベースより)

2位 クリスマス・プレゼント(ジェフリー・ディーヴァー)
3位 荒ぶる血(ジェイムズ・カルロス・ブレイク)
4位 風の影(カルロス・ルイス・サフォン)
5位 数学的にありえない(アダム・ファウアー)
6位 12番目のカード(ジェフリー・ディーヴァー)
7位 奇術師の密室(リチャード・マシスン)
8位 天使と罪の街(マイクル・コナリー)
9位 絞首人の一ダース(デイヴィッド・アリグザンダー)
10位 わたしを離さないで(カズオ・イシグロ)

2006年

クライム・マシン

ジャック・リッチー

1位 クライム・マシン(ジャック・リッチー)

The Crime Machine and Other Stories by Jack Ritchie

殺し屋の前に自称発明家が現れた。自分の発明したタイム・マシンで、殺害現場を目撃したという―表題作「クライム・マシン」、妻の消失に秘められた巧妙な犯罪計画を描くMWA賞受賞作「エミリーがいない」ほか、全14篇。軽妙な語り口に奇抜な発想、短篇ミステリの名手ジャック・リッチー名作選。(「BOOK」データベースより)

2位 暗く聖なる夜(マイクル・コナリー)
3位 無頼の掟(ジェイムズ・カルロス・ブレイク)
4位 輝く断片(シオドア・スタージョン)
5位 獣たちの庭園(ジェフリー・ディーヴァー)
6位 百番目の男(ジャック・カーリイ)
7位 カリフォルニア・ガール(T・ジェファーソン・パーカー)
8位 ストップ・プレス(マイクル・イネス)
9位 ジーヴズの事件簿(P・G・ウッドハウス)
10位 最後の一壜(スタンリィ・エリン)

2005年

荊の城

サラ・ウォーターズ

1位 荊の城(サラ・ウォーターズ)

Fingersmith by Sarah Waters

19世紀半ばのロンドン。17歳になる少女スウは、下町で掏摸を生業として暮らしていた。そんな彼女に顔見知りの詐欺師がある計画を持ちかける。とある令嬢をたぶらかして結婚し、その財産をそっくり奪い取ろうというのだ。スウの役割は令嬢の新しい侍女。スウは迷いながらも、話にのることにするのだが…。CWAのヒストリカル・ダガーを受賞した、ウォーターズ待望の第2弾。(「BOOK」データベースより)

2位 魔術師(ジェフリー・ディーヴァー)
3位 ワイオミングの惨劇(トレヴェニアン)
4位 ダ・ヴィンチ・コード(ダン・ブラウン)
5位 ファイナル・カントリー(ジェイムズ・クラムリー)
6位 誰でもない男の裁判(A・H・Z・カー)
7位 ダーク・レディ(リチャード・ノース・パタースン)
8位 蛇の形(ミネット・ウォルターズ)
9位 犬は勘定に入れません- あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎(コニー・ウィリス)
10位 奇術師(クリストファー・プリースト)

2004年

半身

サラ・ウォーターズ

1位 半身(サラ・ウォーターズ)

Affinity by Sarah Waters

独房からは信じがたい静寂が漂ってきた。獄内の静けさを残らず集めたより深い静謐が。それを破ったのは溜息。わたしは思わず、中を覗いた。娘は眼を閉じ…祈っている!指の間には、鮮やかな紫―うなだれた菫の花。1874年秋、倫敦の監獄を慰問に訪れた上流婦人が、不思議な女囚と出逢う。娘は霊媒。幾多の謎をはらむ物語は魔術的な筆さばきで、読む者をいずこへ連れ去るのか?サマセット・モーム賞受賞。(「BOOK」データベースより)

2位 捕虜収容所の死(マイケル・ギルバート)
3位 魔女は夜ささやく(ロバート・R・マキャモン)
4位 サイレント・ゲーム(リチャード・ノース・パタースン)
5位 鉤(ドナルド・E・ウェストレイク)
6位 ダークライン(ジョー・R・ランズデール)
7位 ボストン、沈黙の街(ウィリアム・ランディ)
8位 歌うダイアモンド(ヘレン・マクロイ)
9位 海を失った男(シオドア・スタージョン)
10位 探偵術教えます(パーシヴァル・ワイルド)

2003年

飛蝗の農場

ジョレミ―・ドロンフィールド

1位 飛蝗の農場(ジョレミ―・ドロンフィールド)

The Locust Farm by Jeremy Dronfield

ヨークシャーの荒れ野で農場をいとなむキャロルの前に謎めいた男が現れた。一夜の宿を請われ断るの段を経て、不幸な経緯から、ショットガンで男に傷を負わせたキャロル。看護の心得のある彼女は応急処置をほどこしたが、意識を取り戻した男は、以前のことを何も覚えていないと言う。幻惑的な冒頭から忘れがたい結末まで、悪夢と戦慄が読者を震撼させる。驚嘆のデビュー長編。(「BOOK」データベースより)

2位 サイレント・ジョー(T・ジェファーゾン・パーカー)
3位 わが名はレッド(シェイマス・スミス)
4位 第四の扉(ポール・アルテ)
5位 死ぬほどいい女(ジム・トンプスン)
6位 壜の中の手記(ジェラルド・カーシュ)
7位 さらば、愛しき鉤爪(エリック・ガルシア)
8位 レイトン・コートの謎(アントニー・バークリー)
9位 グルーム(ジャン・ヴォートラン)
10位 髑髏島の惨劇(マイケル・スレイド)

2002年

神は銃弾

ボストン・テラン

1位 神は銃弾(ボストン・テラン)

God Is a Bullet by Boston Teran

憤怒―それを糧に、ボブは追う。別れた妻を惨殺し、娘を連れ去った残虐なカルト集団を。やつらが生み出した地獄から生還した女を友に、憎悪と銃弾を手に…。鮮烈にして苛烈な文体が描き出す銃撃と復讐の宴。神なき荒野で正義を追い求めるふたつの魂の疾走。発表と同時に作家・評論家の絶賛を受けた、イギリス推理作家協会最優秀新人賞受賞作。(「BOOK」データベースより)

2位 夜のフロスト(R・D・ウィングフィールド)
3位 アメリカン・デス・トリップ(ジェイムズ・エルロイ)
4位 斧(ドナルド・E・ウェストレイク)
5位 心の砕ける音(トマス・H・クック)
6位 ジャンピング・ジェニイ(アントニイ・バークリー)
7位 騙し絵の檻(ジル・マゴーン)
8位 ザ・スタンド(スティーヴン・キング)
9位 学寮祭の夜(ドロシー・L・セイヤーズ)
10位 ミスティック・リバー(デニス・ルヘイン)

2001年

ポップ1280

ジム・トンプスン

1位 ポップ1280(ジム・トンプスン)

Pop.1280 by Jim Thompson

ポッツヴィル、人口1280。この田舎町の保安官ニックには、心配事が多すぎる。考えに考えた結果、自分にはどうすればいいか皆目見当がつかない、という結論を得た。口うるさい妻、うすばかのその弟、秘密の愛人、昔の婚約者、保安官選挙…だが、目下の問題は、町の売春宿の悪党どもだ。思いきった手を打って、今の地位を安泰なものにしなければならない―饒舌な語りと黒い哄笑、突如爆発する暴力!人間の底知れぬ闇をえぐり、読者を彼岸へとみちびく、究極のノワール。(「BOOK」データベースより)

2位 Mr.クイン(シェイマス・スミス)
3位 ハンニバル(トマス・ハリス)
4位 囮弁護士(スコット・トゥロー)
5位 ジョン・ランブリエールの辞書(ローレンス・ノーフォーク)
6位 わが心臓の痛み(マイクル・コナリー)
7位 夜の記憶(トマス・H・クック)
8位 闇よ、我が手を取りたまえ(デニス・レヘイン)
9位 子供の眼(リチャー・ノース・パタースン)
10位 コフィン・ダンサー(ジェフリー・ディーヴァー)

2000年

極大射程

スティーヴン・ハンター

1位 極大射程(スティーヴン・ハンター)

Point of Impact by Stephen Hunter

ボブはヴェトナム戦争で87人の命を奪った伝説の名スナイパー。今はライフルだけを友に隠遁生活を送る彼のもとに、ある依頼が舞い込んだ。精密加工を施した新開発の308口径弾を試射してもらいたいというのだ。弾薬への興味からボブはそれを引受け、1400ヤードという長距離狙撃を成功させた。だが、すべては謎の組織が周到に企て、ボブにある汚名を着せるための陰謀だった…。(「BOOK」データベースより)

2位 ボーン・コレクター(ジェフリー・ディーヴァー)
3位 夏草の記憶(トマス・H・クック)
4位 三人の名探偵の事件(レオ・ブルース)
5位 悪党パーカー/エンジェル(リチャード・スターク)
6位 クリスマスに少女は還る(キャロル・オコンネル)
7位 死の記憶(トマス・H・クック)
8位 パナマの仕立屋(ジョン・ル・カレ)
9位 血の流れるままに(イアン・ランキン)
10位 ポジオリ教授の事件簿(T・S・ストリブンリング)

1999年

フリッカー、あるいは映画の魔

セオドア・ローザック

1位 フリッカー、あるいは映画の魔(セオドア・ローザック)

Flicker by Theodore Roszak

映画の中には魔物がいる―場末の映画館で彼の映画を観た時からジョナサンはその魔物に囚われてしまった。魔物の名はマックス・キャッスル。遺された彼の監督作品を観るにつけ説明できない何かの存在を感じるのだが…。ミステリーファンのみならず、映画ファン、文学ファンをも満足させた98年度ミステリー・ベスト1。(「BOOK」データベースより)

2位 緋色の記憶(トマス・H・クック)
3位 ブラックライト(スティーヴン・ハンター)
4位 猿来たりなば(エリザベス・フェラーズ)
5位 五輪の薔薇(チャールズ・バリサー)
6位 黒と青(イアン・ランキン)
7位 ひとりで歩く女(ヘレン・マクロイ)
8位 ビッグ・ピクチャー(ダグラス・ケネディ)
9位 闇に浮かぶ絵(ロバート・ゴダード)
10位 囚人同盟(デニス・リーマン)
10位 アメリカン・タブロイド(ジェイムズ・エルロイ)

1998年

フロスト日和

R・D・ウィングフィールド

1位 フロスト日和(R・D・ウィングフィールド)

A Touch of Frost by R. D. Wingfield

肌寒い秋の季節。デントンの町では、連続婦女暴行魔が跳梁し、公衆便所には浮浪者の死体が転がる。なに、これはまだ序の口で……。皆から無能とそしられながら、名物警部フロストの不眠不休の奮戦と、推理の乱れ撃ちは続く。中間管理職に春の日和は訪れるのだろうか? 笑いも緊張も堪能できる、まさに得難い個性の第二弾!(「BOOK」データベースより)

2位 赤い右手(ジョエル・タウンズリー・ロジャーズ)
3位 グリーン・マイル(スティーヴン・キング)
4位 鉄の枷(ミネット・ウォルターズ)
5位 静寂の叫び(ジェフリー・ディーヴァー)
6位 蒼穹のかなたへ(ロバート・ゴダード)
7位 カリブ諸島の手がかり(T・S・ストリブリング)
8位 ダーティホワイトボーイズ(スティーヴン・ハンター)
9位 天から降ってきた泥棒(ドナルド・E・ウェストレイク)
10位 幻の特装本(ジョン・ダニング)

1997年

死の蔵書

ジョン・ダニング

1位 死の蔵書(ジョン・ダニング)

Booked to Die by John Danning

十セントの古本の山から、数百ドルの値打ちの本を探しだす―そんな腕利きの“古本掘出し屋”が何者かに殺された。捜査に当たった刑事のクリフは、被害者の蔵書に莫大な価値があることを知る。貧乏だったはずなのに、いったいどこから。さらに、その男が掘出し屋を廃業すると宣言していた事実も判明し…古書に関して博覧強記を誇る刑事が、稀覯本取引に絡む殺人を追う。すべての本好きに捧げるネロ・ウルフ賞受賞作。(「BOOK」データベースより)

2位 ホワイト・ジャズ(ジェイムズ・エルロイ)
3位 バースへの帰還(ピーター・ラヴゼイ)
4位 敵手(ディック・フランシス)
5位 友よ、戦いの果てに(ジェイムズ・クラムリー)
6位 罪深き誘惑のマンボ(ジョー・R・ランズデール)
7位 ラスト・コヨーテ(マイクル・コナリー)
8位 原罪(P・D・ジェイムズ)
9位 スリーパーズ(ロレンゾ・カルカテラ)
10位 われらのゲーム(ジョン・ル・カレ)

1996年

女彫刻家

ミネット・ウォルターズ

1位 女彫刻家(ミネット・ウォルターズ)

The Sculptress by Minette Walters

オリーヴ・マーティン―母妹を切り刻み、それをまた人間の形に並べて、台所に血まみれの抽象画を描いた女。無期懲役囚である彼女には当初から謎がつきまとった。凶悪な犯行にも拘らず、精神鑑定の結果は正常。しかも罪を認めて一切の弁護を拒んでいる。わだかまる違和感は、歳月をへて、疑惑の花を咲かせた…本当に彼女の仕業なのか?MWA最優秀長編賞に輝く、戦慄の物語。(「BOOK」データベースより)

2位 少年時代(ロバート・R・マキャモン)
3位 死者との誓い(ローレンス・ブロック)
4位 ブラック・ハート(マイクル・コナリー)
5位 第二の銃声(アントニー・バークリー)
6位 有罪答弁(スコット・トゥロー)
7位 マエストロ(ジョン・ガードナー)
8位 殺戮のチェスゲーム(ダン・シモンズ)
9位 ただ一度の挑戦(パトリック・ルエル)
10位 パパはビリー・ズ・キックを捕まえられない (ロマン・ノワールシリーズ)

1995年

シンプル・プラン

スコット・スミス

1位 シンプル・プラン(スコット・スミス)

A Simple Plan by Scott Smith

ある雪の日の夕方、借金を苦にして自殺した両親の墓参りに向かうため、ハンク・ミッチェルは兄とその友人とともに町はずれの道を車で走っていた。途中ひょんなことから、彼らは小型飛行機の残骸とパイロットの死体に出くわす。そこには、440万ドルの現金が詰まった袋が隠されていた。何も危険がなく誰にも害が及ばないことを自らに納得させ、3人はその金を保管し、いずれ自分たちで分けるためのごくシンプルな計画をたてた。だがその時から、ハンクの悪夢ははじまっていたのだった。スティーブン・キング絶賛の天性のストーリー・テラー、衝撃のデビュー作。(「BOOK」データベースより)

2位 ストリート・キッズ(ドン・ウィンズロウ)
3位 踊る黄金像(ドナルド・E・ウェストレイク)
4位 クリスマスのフロスト(R・D・ウィングフィールド)
5位 将軍の娘(ネルソン・デミル)
6位 凶手(アンドリュー・ヴァクス)
7位 氷の家(ミネット・ウォルターズ)
8位 草の根(スチュアート・ウッズ)
9位 ブラック・アイス(マイクル・コナリー)
10位 猫たちの聖夜(アキフ・ピリンチ)

1994年

ストーン・シティ

ミッチェル・スミス

1位 ストーン・シティ(ミッチェル・スミス)

Stone City by Mitchell Smith

ミッドウェスト大学の教授だったバウマンは、酔っ払い運転で少女を轢き殺したため、二千人の凶悪犯が収容された州立刑務所に服役している。刑期を無事に終えることだけを考えていた彼だが、所内で起きた連続殺人の捜査をする羽目に…。暴力沙汰とドラッグが蔓延するこの世界で、バウマンは果たして真犯人を突き止め、生き残ることができるか?迫真の超大型エンターテインメント。(「BOOK」データベースより)

2位 立証責任(スコット・トゥロー)
3位 匿名原稿(スティーヴン・グリーンリーフ)
4位 ウォッチャーズ(ディーン・R・クーンツ)
5位 森を抜ける道(コリン・デクスター)
6位 倒錯の舞踏(ローレンス・ブロック)
7位 裁きの街(キース・ピータースン)
8位 ある詩人への挽歌(マイクル・イネス )
9位 音の手がかり(デイヴィッド・ローン)
10位 最後の刑事(ピーター・ラヴゼイ)

1993年

骨と沈黙

レジナルド・ヒル

1位 骨と沈黙(レジナルド・ヒル)

Bones and Silence by Reginald Hill

ダルジール警視は窓から目撃した光景に愕然とした。男が銃を手に女に迫っていたのだ。駆けつけると、女はすでに撃たれて死んでおり、男は銃が暴発したのだと主張した。はたして、事故か殺人か。一方パスコー主任警部は、ダルジールに次々と届く自殺予告の手紙の差出人が誰かを探っていた。内容から今度の事件に関わる人物と思われたが…人間の生と死に潜む謎を鮮烈に描く、英国推理作家協会賞ゴールド・ダガー賞受賞作。(「BOOK」データベースより)

2位 墓場への切符(ローレンス・ブロック)
3位 熱い街で死んだ少女(トマス・H・クック)
4位 IT(スティーヴン・キング)
5位 黄昏にマックの店で(ロス・トーマス)
6位 偽りの街(フィリップ・カー)
7位 ゴールド・コースト(ネルソン・デミル)
8位 嘘、そして沈黙(デイヴィッド・マーティン)
9位 法律事務所(ジョン・グリシャム)
10位 のぞき屋のトマス(ロバート・リーヴズ)

1992年

策謀と欲望

P.D. ジェイムズ

1位 策謀と欲望(P.D. ジェイムズ)

Devices and Desires by P.D. James

少女は必死に走った。最終バスに乗り遅れると、門限に間に合わない。だが、バスは無情にも目の前を走り去っていく。翌朝、少女は死体となって発見された。ノーフォークの連続絞殺魔“ホイッスラー”の4番目の犠牲者だった…。ダルグリッシュ警視長は、亡くなった叔母の遺産を整理するため、休暇をとってノーフォークの海ぞいの寒村を訪れた。青い海を背景に、午後の光を受けて金色に輝く松林や修道院廃墟。そしてその向こうには、ラークソーケン原子力発電所の巨大な灰色の建物が、岬を睥睨するように聳え立っている。この平和な光景に、“ホイッスラー”の影などどこにも感じられない。だが、それはたんなる幻想にすぎず、死の脅威がこの岬にも襲いかかろうとしていることを、ダルグリッシュは知る由もなかった。現代本格ミステリの頂点に立つ著者が人間の心に巣くう策謀と欲望を重厚な筆致で描きあげた話題の本格巨編。(「BOOK」データベースより)

2位 過去を失くした女(トマス・H・クック)
3位 悪夢のバカンス(シャーリー・コンラン)
4位 ふくろうの叫び(パトリシア・ハイスミス)
5位 幻の終わり(キース・ピータースン)
6位 ジュラシック・パーク(マイケル・クライトン)
7位 ロセンデール家の嵐(バーナード・コーンウェル)
8位 内なる殺人者(ジム・トンプスン)
9位 スティンガー(ロバート・R・マキャモン)
10位 ボーン・マン(ジョージ・C・チェスブロ)

1991年

薔薇の名前

ウンベルト・エーコ

1位 薔薇の名前(ウンベルト・エーコ)

The Name of the Rose by Umberto Eco

迷宮構造をもつ文書館を備えた、中世北イタリアの僧院で「ヨハネの黙示録」に従った連続殺人事件が。バスカヴィルのウィリアム修道士が事件の陰には一冊の書物の存在があることを探り出したが…。精緻な推理小説の中に碩学エーコがしかけた知のたくらみ。(「BOOK」データベースより)

2位 ブルー・ベル(アンドリュー・ヴァクス)
3位 ブラック・ダリア(ジェイムズ・エルロイ)
4位 ミザリー(スティーヴン・キング)
5位 招かれざる客たちのビュッフェ(クリスチアナ・ブランド)
6位 リプレイ(ケン・グリムウッド)
7位 虎の眼(ウィルバー・スミス)
8位 そして赤ん坊が落ちる(マイクル・Z・リューイン)
9位 11の物語(パトリシア・ハイスミス)
10位 タイ・ホース(ウィリアム・ディール)

1989年

羊たちの沈黙

トマス・ハリス

1位 羊たちの沈黙(トマス・ハリス)

The Silence of the Lambs by Thomas Harris

FBIアカデミイの訓練生スターリングは、9人の患者を殺害して収監されている精神科医レクター博士から〈バッファロゥ・ビル事件〉に関する示唆を与えられた。バッファロゥ・ビルとは、これまでに5人の若い女性を殺して皮膚を剥ぎ取った犯人のあだ名である。「こんどは頭皮を剥ぐだろう」レクター博士はそう予言した…。不気味な連続殺人事件を追う出色のハード・サスペンス。(「BOOK」データベースより)

2位 真夜中のデッド・リミット(スティーヴン・ハンター)
3位 古い骨(アーロン・エルキンズ)
4位 フリーキー・ディーキー(エルモア・レナード)
5位 季節の終り(マイクル・Z・リューイン)
6位 誓約(ネルソン・デミル)
7位 闇の奥へ(クレイグ・トーマス)
8位 暗殺者を愛した女(ブライアン・フリーマントル)
9位 ビッグ・ゲーム(レナード・ワイズ)
10位 子供の悪戯(レジナルド・ヒル)

1988年

夢果つる街

トレヴェニアン

1位 夢果つる街(トレヴェニアン)

The Main by Trevanian

吹き溜まりの街、ザ・メイン。いろんな人間たちが破れた夢を抱えて生きている。ラポワント警部補は毎日パトロールを欠かさない。ここは彼の街であり、彼が街の“法律”なのだ。そしてラポワントにも潰えた夢があった…。それは奇妙な死体だった。胸を一突きされて、祈るような格好で路地にうずくまっていた。イタリア系らしい若い男だった。街を知りつくしたラポワントは、難なく最初の手がかりをつかんだ。だがやがて浮かびあがるのはまったく意外な犯人、そしてそこにも街の悲しい過去があるのだった―。(「BOOK」データベースより)

2位 推定無罪(スコット・トゥロー)
3位 死の味(P・D・ジェイムズ)
4位 北壁の死闘(ボブ・ラングレー)
5位 赤毛のストレーガ(アンドリュー・ヴァクス)
6位 スリーパーにシグナルを送れ(ロバート・リテル)
7位 男たちの絆(マイクル・Z・リューイン)
8位 フーリガン(ウィリアム・ディール)
9位 死との抱擁(バーバラ・ヴァイン)
10位 透明人間の告白(H・F・セイント)