きうちかずひろ「BE-BOP-HIGHSCHOOL」☆☆☆
不良少年マンガというのは、「夕やけ番長」の時代から少年マンガの定番ジャンルのひとつだろうと思いますけど、異常なくらい喧嘩が強いとか、あまり現実的ではないマンガが多かったように思います。
コミックでなければ、昔少年マガジンに連載されていた吉岡道夫の少年向けの小説「さいごの番長」なんて、そこそこリアリティがあったように思いますけど、マンガで最初にリアリティがありそうなツッパリたちを登場させてヒットしたのが、この「BE-BOP-HIGHSCHOOL」だと思います
地方都市の進学高の私立愛徳高校2年のヒロシとトオルは、界隈の不良たちにも名前が売れているツッパリ高校生。しかし不良としての格とかよりも、カワイイ女の子を彼女にして、毎日を楽しく過ごすことの方が大切だと思っている。
ところが世の中、そう甘くはないようで・・・。
このマンガを管理人が初めて読んだ時は20代後半で、会社帰りに立ち寄った本屋で何気なく手を取って立ち読みしたのですが、思わず笑ってしまいました。
高校生のケンカの話なのに、何だか気が抜けたような展開になって、そりゃいつも真剣勝負していたら疲れちゃうよね。
こういう友情があるような、ないような、不良としての意地を通しているような、いないような、番長?みっともない、やめてくれよ・・・みたいな感覚が変にリアルでおかしい。
最近はこういうタイプのツッバリ少年って、あまり街で見かけませんね。
最近の不良ってスタイルも随分違うし、ヒロシやトオルと違って真面目な学生から平気でカツアゲしそうだし、不良だけの世界に生きているビーバップの高校生活とは違うんだろうな。
因みに管理人が高校生の頃には居ましたよね、こんな感じの学生服を着たツッパリ高校生。髪はリーゼントかオールバックにしてボンタン穿いてツッパリ同士でガンの投げ合いして、でも大抵はそこまでで・・・。
管理人の頃は高校生や中学生が学校で荒れるということも、殆どなかったですね。ツッパっていても教師に暴力を振るうような事はあまりなかったと思います。
そういう古き良き時代の不良たちの話なんでしょうね、今から思えば。
でも管理人は今でもたまにこのマンガを読み返して笑っています。