重松清「口笛吹いて」☆☆☆

口笛吹いて

いつまでも若いつもりがいつの間にか中年になり、気持ちも体調も周囲の環境も変わりつつある世代の、ふとした時に感じる心境や、その子供たちとの交流などを描いた短編集です。

「口笛吹いて」「タンタン」「かたつむり疾走」「春になれば」「グッドラック」の5篇を収録しています。

人生って何?と言うほど大仰ではないものの、ちょっと身につまされる話なんかもあって、中年の悲哀がどことなく暖かく描かれて、ちょっと良い感じの作品が多いと思います。


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