リンダ・ハワード「黄昏に生まれたから」☆☆☆

黄昏に生まれたから

ニューヨークで一人暮らしをしている女性画家スウィーニーが夜中に夢遊病状態で描き上げた絵は、知り合いのホットドッグ売りが殺害された現場の絵だった。

翌朝激しい低体温症状に襲われながら目覚めたスウィーニーは、ホットドッグ売りが実際に殺されていた事を知る。

この事件を皮切りにして、意識を失った状態で恐ろしい絵を描くようになったスウィーニーの前に、彼女の絵を取り扱う画廊の経営者キャンドラと離婚調停中の男性リチャードが現れる。

リチャードはスウィーニーに惹かれ、スウィーニーもいけない事だと思いながらリチャードに惹かれてしまう。

そしてある日、スウィーニーの家を訪れたリチャードは、身体が異常に冷たくなった状態で倒れているスウィーニーを見つけて愕然とする。

自分ではコントロールできず、無意識に恐ろしい絵を描き、その度に体温を失って消耗していくスウィーニー。

リチャードはそんなスウィーニーを気遣うが、スウィーニーが新たに描き始めた絵は新しい殺人事件を予告し、そして徐々に仕上がっていく絵の中で血を流し倒れている犠牲者は・・・。


魔女の血を引く家系の女性を主人公にしたロマンチック・ホラーサスペンスです。

低体温状態で死にそうになるスウィーニー、彼女を助ける離婚係争中のリチャード、殺害現場の絵が少しずつ完成に近づいていく展開などがサスペンスに満ちて、どこかハリウッド映画のような雰囲気があります。

徐々に盛り上げながらムリなく進行する物語には、思わず引き込まれてしまいます。

犯人にも違和感がなく、とても楽しめるファンタジックなロマンチック・サスペンスです。


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