春場ねぎ「五等分の花嫁」☆☆☆

五等分の花嫁

勉強は出来るが友人はいない変わり者の高校2年生・上杉風太郎は、家が貧乏で昼は学食の焼肉定食を焼き肉抜きで(つまりライスに味噌汁とお新香がつく)毎日食べているというような生活をしている。

そんな風太郎に相場の5倍だという家庭教師のアルバイトの話が舞い込んだ。

しかしその教え子というのが、同じ高校に転校してきた同学年の女子生徒で、しかも風太郎と学食でトラブルを起こしたばかりの子。

これは仲良くして、なんとか家庭教師として認めさせなくては・・・と彼女の家まで押しかけてみると、実は教え子は五つ子で、全員勉強嫌いで落第寸前の問題児揃いで、しかも風太郎を家庭教師として認めてくれない。

生活のため家庭教師を勤めなくちゃならない風太郎は、五つ子の信頼を得ようと奮闘するのだが・・・。


主人公の上杉風太郎と五つ子の内の誰かとの結婚式のシーンから始まるラブコメ・コミックです。

ヒロインは見た目そっくりな五つ子の美少女たちだけど、それぞれ違った個性があって、それぞれが違った風に風太郎と接します。

こういう話はギャグが行き過ぎてバカらしい話になりがちですけど、意外なことに主人公たちの気持ちが通い合っていく過程の描写が良く出来ていて、みんなが成長していく姿がなんだかいい感じで、予想以上に面白いラブコメになっています。

風太郎が結婚する相手は誰か?という謎解き風な構成になっているようですが、五つ子はみんな可愛らしくて、それなりに一途で、どうやら5人共風太郎に恋するようになりそうなので、失恋する娘が可哀想なんて思ってしまいます。

現在、第8巻まで出ていますが、巻ごとに応援する娘が変わったりしてね・・・。出来ればあまり物語を引きずらないで、上手に着地して欲しい作品です。


全14巻で無事完結しました。あまりズルズル引きずらずに納得できる終わり方で良かったですね。

             

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