ピーター・ストラウブ「ゴースト・ストーリー」☆☆

ゴースト・ストーリー

ニューヨーク州の小さな町ミルバーンで起こる不可思議な現象。

町の名家が集まるチャウダー協会が開いたパーティに招待された女優が行方不明となり、会員のワンダレーが不審死を遂げ、この事件の後、チャウダー協会の会員たちは悪夢や幻覚に悩まされ始める。

ワンダレーの甥で作家のドンが協会に招かれるが、そうするうちにも悪夢は現実味を帯び始め、チャウダー協会の会員が謎の自殺を遂げる。

ドンが書いた小説に酷似する悪夢、豪雪に襲われる町に閉じ込められる人々、ミルバーンに一体何が起きているのか?


何だか良く分からない雰囲気で始まる物語で、まるで悪い夢を見ているような、薬でラリっている様な書き出しから始まり、このまま続くと読むのが辛いかもなと思っていると、徐々に物語の全容が見えてきます。

「ゴースト・ストーリー」はホラーの傑作だと解説に書いて有りますが、いかにもモダンホラーらしい作品であまり怖くはありません。

超自然の存在が出てきて人間に仇なしますが、その存在が理知的な感じで、人と会話をしたりするので怖くなくなります。

管理人は基本的にホラーとか血生臭い話は好きでは有りませんけど、この作品くらいであれば大丈夫です。

まずまず面白い作品ですけど、怖い物語を期待するとちょっと違うかもしれません。

 

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