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日本冒険小説協会大賞 国内部門を受賞した作品の一覧です。

日本冒険小説協会大賞(国内部門)受賞作

今は亡きコメディアンの内藤陳氏が設立した日本冒険小説協会の会員による投票で、前年に国内で発表された冒険小説作品から選定される文学賞です。
残念なことに2011年に会長の内藤陳氏が逝去された事から、日本冒険小説協会は解散宣言が出され、この文学賞も廃止となりました。
大賞は国内部門と海外部門に分かれていますが、以下は国内部門の受賞作です。

  • 第30回
    (2011年)

    西村健

    地の底のヤマ

      昭和三十八年。福岡県の三池炭鉱で大規模な爆発事故が起きた夜に、一人の警察官が殺された。その息子・猿渡鉄男は、やがて父と同じく地元の警察官となり、事件の行方を追い始める。労働争議や炭塵爆発事故の下、懸命に生きる三池の人々と、「戦後の昭和」ならではの事件を描いた、社会派大河ミステリー。
      (「BOOK」データベースより)

    • 第30回
      (2011年)

      大沢在昌

      絆回廊

        「警官を殺す」と息巻く大男の消息を鮫島が追うと、ある犯罪集団の存在が浮かび上がる。中国残留孤児二世らで組織される「金石」は、日本人と中国人、二つの顔を使い分け、その正体を明かすことなく社会に紛れ込んでいた。謎に覆われた「金石」に迫る鮫島に危機が!二十年以上の服役から帰還した大男が、新宿に「因縁」を呼び寄せ、血と硝煙の波紋を引き起こす!
        (「BOOK」データベースより)

      • 第29回
        (2010年)

        西村健

        残火

          若手衛視・富士見は、その男の鋭い殺気に度肝を抜かれる。元マル暴のベテラン・久能は、監視カメラに映った男に驚愕する。現役ヤクザ・矢村は、かつての兄貴分を追撃する指示を飛ばす。最期のケジメ、きっちりつけさせてもらいます。
          (「BOOK」データベースより)

        • 第28回
          (2009年)

          平山夢明

          ダイナー

            ひょんなことから、プロの殺し屋が集う会員制ダイナーでウェイトレスをする羽目になったオオバカナコ。そこを訪れる客は、みな心に深いトラウマを抱えていた。一筋縄ではいかない凶悪な客ばかりを相手に、カナコは生き延びることができるのか? 次々と現れる奇妙な殺し屋たち、命がけの恋──。人の「狂気」「恐怖」を描いて当代随一の平山夢明が放つ、長編ノワール小説。
            (「内容紹介」より)

          • 第27回
            (2008年)

            樋口明雄

            約束の地

              環境省技官の七倉航は、野生鳥獣保全管理センターの八ヶ岳支所に赴任してきた。昔気質の猟師や急進的な動物愛護団体との軋轢、娘・羽純への苛め……。七倉の悩みは尽きない。さらに、老夫婦が野生動物に襲われ死傷。地元猟師が巨大獣に食い殺される事件が! “稲妻”と呼ばれる巨グマの仕業なのか? だが、そこには、稲妻さえもが懼れる怪物の痕跡があった……。
              (「内容紹介」より)

            • 第26回
              (2007年)

              佐々木譲

              警官の血

                昭和二十三年、警察官として歩みはじめた安城清二は、やがて谷中の天王寺駐在所に配属される。人情味溢れる駐在だった。だが五重の塔が火災に遭った夜、謎の死を遂げる。その長男・安城民雄も父の跡を追うように警察学校へ。だが卒業後、その血を見込まれ、過酷な任務を与えられる。大学生として新左翼運動に潜りこめ、というのだ。三代の警官の魂を描く、空前絶後の大河ミステリ。
                (「BOOK」データベースより)

              • 第25回
                (2006年)

                大沢在昌

                新宿鮫IX 狼花

                  大麻所持で逮捕されたナイジェリア人の取調べにあたった鮫島は麻薬ルートの捜査に乗り出し、盗品を専門に売買する「泥棒市場」の存在を突き止める。この組織の背後には鮫島の宿敵、仙田がいた。一方、鮫島と同期でキャリアの香田は新設の組織犯罪対策部の理事官へ異動。香田は外国人組織の撲滅のため暴力団と手を組むことを画策していた。シリーズ最大の問題作。
                  (「BOOK」データベースより)

                • 第24回
                  (2005年)

                  西村健

                  劫火

                    小樽でロシア人による人質篭城事件が発生した。解放された人質が語る驚愕の事実。「奴らは携帯型の核爆弾を持っていた!」しかも事件の陰には日本を“再生”させようと暗躍する組織が…。成り行きで事件現場に遭遇してしまった我らがヒーロー・小田健は、徒手空拳の身で日本を核の恐怖から救えるのか―ノンストップ・アクション巨編。
                    (「BOOK」データベースより)

                  • 第23回
                    (2004年)

                    矢作俊彦

                    ロンググッドバイ

                      神奈川県警の刑事・二村永爾は、殺人事件の重要参考人ビリー・ルウの失踪と関わった嫌疑で捜査一課から外されてしまう。事件直後、ビリーが操縦していたジェット機が台湾の玉山の上空で姿を消したことを知らされるが、二村のもとにビリーからの手紙が届く。一方、横須賀署の先輩刑事・佐藤から、国際的な女流ヴァイオリニスト、アイリーン・スーの養母である平岡玲子の捜索を私的に頼まれる。玲子のマンションで、二村は壁に拳銃弾を発見、彼女が事件に巻き込まれたことを知る…。
                      (「BOOK」データベースより)

                    • 第22回
                      (2003年)

                      船戸与一

                      夢は荒れ地を

                        自衛官の楢本は、8年間行方不明の元同僚・越路を捜しにカンボジアに来た。楢本が越路を捜す目的は、越路の妻と自分が一緒になる承諾を得る為だ。越路を捜す間、楢本は人身売買、汚職、売春にまみれたカンボジアの現実に直面する。やがて楢本は、越路が幼児売買に関わっているとの噂を聞きつけるが…。著者待望のハードロマン。
                        (「BOOK」データベースより)

                      • 第21回
                        (2002年)

                        福井晴敏

                        終戦のローレライ

                          戦争。もはや原因も定かではなく、誰ひとり自信も確信も持てないまま、行われている戦争。あらかじめ敗北という選択肢を持てなかった戦争。茶番と括るには、あまりにも重すぎる戦争。―その潜水艦は、あてどない航海に出た。太平洋の魔女と恐れられた兵器“ローレライ”を求めて。「彼女」の歌声がもたらすものは、破滅か、それとも―。
                          (「BOOK」データベースより)

                        • 第20回
                          (2001年)

                          大沢在昌

                          闇先案内人

                            やばい「客」を追手の手が届かない闇の先に逃がす―それが「逃がし屋」葛原の仕事だ。「極秘入国した隣国の最重要人物を捕えて逃がせ」。依頼はよりによって警察庁幹部からだった。断れば殺人犯として追われる。大阪に向かった葛原を待ち受けるのは、暗殺を狙う隣国の工作員たち。壮絶なチェイスが始まった。
                            (「BOOK」データベースより)

                          • 第19回
                            (2000年)

                            大沢在昌

                            心では重すぎる

                              失踪した人気漫画家の行方を追う探偵・佐久間公の前に、謎の女子高生が立ちはだかる。渋谷を舞台に現代を描ききった渾身の長篇
                              (「内容紹介」より)

                            • 第18回
                              (1999年)

                              福井晴敏

                              亡国のイージス

                                在日米軍基地で発生した未曾有(みぞう)の惨事。最新のシステム護衛艦《いそかぜ》は、真相をめぐる国家間の策謀にまきこまれ暴走を始める。交わるはずのない男たちの人生が交錯し、ついに守るべき国の形を見失った《楯(イージス)》が、日本にもたらす恐怖とは。日本推理作家協会賞、日本冒険小説協会大賞、大藪春彦賞をトリプル受賞した長編海洋冒険小説の傑作。
                                (「内容紹介」より)

                              • 第17回
                                (1998年)

                                宮部みゆき

                                理由

                                • 再読度 ☆☆☆:読後感 ☆☆☆

                                事件はなぜ起こったか。殺されたのは「誰」で、いったい「誰」が殺人者であったのか――。東京荒川区の超高層マンションで凄惨な殺人事件が起きた。室内には中年男女と老女の惨殺体。そして、ベランダから転落した若い男。ところが、四人の死者は、そこに住んでいるはずの家族ではなかった……。ドキュメンタリー的手法で現代社会ならではの悲劇を浮き彫りにする、直木賞受賞作。
                                (「内容紹介」より)

                              • 第16回
                                (1997年)

                                夢枕獏

                                神々の山嶺

                                  羽生丈二。単独登頂家。死なせたパートナーへの罪障感に悩む男。伝説の男が前人未到のエベレスト南西壁冬期無酸素単独登頂に挑む。なぜ人は山に登るのか? 永遠の問に応える畢生の大作! 第11回柴田錬三郎賞受賞作。
                                  (「内容紹介」より)

                                • 第15回
                                  (1996年)

                                  馳星周

                                  不夜城

                                    アジア屈指の歓楽街・新宿歌舞伎町の中国黒社会を器用に生き抜く劉健一。だが、かつての相棒・呉富春が町に戻り、事態は変わった。生き残るために嘘と裏切りを重ねる人間たちの危険な物語。
                                    (「内容紹介」より)

                                  • 第14回
                                    (1995年)

                                    船戸与一

                                    蝦夷地別件

                                      時は18世紀末、老中・松平定信のころ。蝦夷地では、和人の横暴に対する先住民の憤怒の炎が燃えあがろうとしていた。この地の直轄を狙い謀略をめぐらす幕府と、松前藩の争い。ロシアを通じ、蝦夷に鉄砲の調達を約束するポーランド貴族―。歴史の転換点で様々な思惑が渦巻いた蝦夷地最大の蜂起「国後・目梨の乱」を未曾有のスケールで描く、超弩級大作。日本冒険小説協会大賞受賞。
                                      (「BOOK」データベースより)

                                    • 第13回
                                      (1994年)

                                      佐々木譲

                                      ストックホルムの密使

                                        イタリアは降伏、ベルリンも陥落した第二次大戦末期、孤立無援の日本では、米軍による本土空襲が激化し、戦局は絶望への道を辿る一方だった。日本政府はソ連仲介の終戦工作を模索するが、スウェーデンに駐在する海軍武官・大和田市郎は、瀕死の日本にとどめを刺す連合国側の極秘情報を入手した。日本が滅亡する前に、その情報を軍上層部に伝えるべく、いま二人の密使が放たれた…。
                                        (「BOOK」データベースより)

                                      • 第12回
                                        (1993年)

                                        高村薫

                                        マークスの山

                                          昭和51年南アルプスで播かれた犯罪の種は16年後、東京で連続殺人として開花した―精神に〈暗い山〉を抱える殺人者マークスが跳ぶ。元組員、高級官僚、そしてまた…。謎の凶器で惨殺される被害者。バラバラの被害者を結ぶ糸は?マークスが握る秘密とは?捜査妨害の圧力に抗しながら、冷血の殺人者を追いつめる警視庁捜査第一課七係合田刑事らの活躍を圧倒的にリアルに描き切る本格的警察小説の誕生。
                                          (「BOOK」データベースより)

                                        • 第11回
                                          (1992年)

                                          高村薫

                                          リヴィエラを撃て

                                            1992年冬の東京。元IRAテロリスト、ジャック・モーガンが謎の死を遂げる。それが、全ての序曲だった―。彼を衝き動かし、東京まで導いた白髪の東洋人スパイ『リヴィエラ』とは何者なのか?その秘密を巡り、CIAが、MI5が、MI6が暗闘を繰り広げる!空前のスケール、緻密な構成で国際諜報戦を活写し、絶賛を浴びた傑作。日本推理作家協会賞、日本冒険小説協会大賞受賞。
                                            (「BOOK」データベースより)

                                          • 第10回
                                            (1991年)

                                            船戸与一

                                            砂のクロニクル

                                            • 再読度 ☆☆:読後感 ☆☆☆

                                            民族の悲願、独立国家の樹立を求めて暗躍する中東の少数民族クルド。かつて共和国が成立した聖地マハバードに集結して武装蜂起を企む彼らだったが、直面する問題は武器の決定的な欠乏だった。クルドがその命運を託したのは謎の日本人“ハジ”。武器の密輪を生業とする男だ。“ハジ”は2万梃のカラシニコフAKMをホメイニ体制下のイランに無事運び込むことができるのか。山本周五郎賞受賞作。
                                            (「BOOK」データベースより)

                                          • 第9回
                                            (1990年)

                                            志水辰夫

                                            行きずりの街

                                              女生徒との恋愛がスキャンダルとなり、都内の名門校を追放された元教師。退職後、郷里で塾講師をしていた彼は、失踪した教え子を捜しに、再び東京へ足を踏み入れた。そこで彼は失踪に自分を追放した学園が関係しているという、意外な事実を知った。十数年前の悪夢が蘇る。過去を清算すべき時が来たことを悟った男は、孤独な闘いに挑んでいった…。日本冒険小説協会大賞受賞作。
                                              (「BOOK」データベースより)

                                            • 第8回
                                              (1989年)

                                              佐々木譲

                                              エトロフ発緊急電

                                                1941年12月8日、日本海軍機動部隊は真珠湾を奇襲。この攻撃の情報をルーズベルトは事前に入手していたか!?海軍機動部隊が極秘裡に集結する択捉島に潜入したアメリカ合衆国の日系人スパイ、ケニー・サイトウ。義勇兵として戦ったスペイン戦争で革命に幻滅し、殺し屋となっていた彼が、激烈な諜報戦が繰り広げられる北海の小島に見たものは何だったのか。山本賞受賞の冒険巨篇。
                                                (「BOOK」データベースより)

                                              • 第7回
                                                (1988年)

                                                船戸与一

                                                伝説なき地

                                                  伝説も生まれぬベネズエラの涸れた油田地帯には多数の難民が住みつき、マリアという聖女が人々の団結の象徴となる。その中の鍛治と丹波という屈強な日本人が地主の攻勢に備えた。その土地から希土類という超伝導素材が大量に発見され、巨億の利権に目が眩んだ男たちの殺戮劇が始まる。南米三部作第三弾。
                                                  (「BOOK」データベースより)

                                                • 第6回
                                                  (1987年)

                                                  船戸与一

                                                  猛き箱舟

                                                    あの「灰色熊」のような男になりたい。香坂正次は胸に野心を秘め、海外進出日本企業の非合法活動を担うその男に近づいて行った。彼に認められた正次の前には、血と暴力の支配するアフリカの大地が開けた。その仕事は、砂漠の小さな鉱山を、敵の攻撃から守ることだった―人の世の地獄、野望と絶望を謳いあげた大ロマン。
                                                    (「BOOK」データベースより)

                                                  • 第5回
                                                    (1986年)

                                                    逢坂剛

                                                    カディスの赤い星

                                                      フリーのPRマン・漆田亮は、得意先の日野楽器から、ある男を探してくれと頼まれる。男の名はサントス、二十年前スペインの有名なギター製作家ホセ・ラモスを訪ねた日本人ギタリストだという。サントス探しに奔走する漆田は、やがて大きな事件に巻き込まれてゆく。直木賞を受賞した、著者の代表傑作長編。第96回直木賞、第40回日本推理作家協会賞、第5回冒険小説協会大賞受賞作。
                                                      (「BOOK」データベースより)

                                                    • 第4回
                                                      (1985年)

                                                      志水辰夫

                                                      背いて故郷

                                                        第六協洋丸、仮想敵国の領海に接近するためのスパイ船。柏木はその仕事を好まず、親友・成瀬に船長の座を譲った。だが成瀬は当直中に殺されてしまう。撮影済みのフィルムを奪われて。禁忌に触れてしまったとでもいうのか?柏木は北の大地を餓狼の如き切実さで駆けめぐった。ただ真相に迫りたかったのだ。彼の前に立ちはだかるのは“国家”、そして―。日本推理作家協会賞受賞作。
                                                        (「BOOK」データベースより)

                                                      • 第3回
                                                        (1984年)

                                                        船戸与一

                                                        山猫の夏

                                                          舞台はブラジル東北部の町エクルウ。この町では、アンドラーデ家とビーステルフェルト家が、互いに反目し合い、抗争を繰り返している。ある日、アンドラーデ家の息子・フェルナンとビーステルフェルト家の娘・カロリーナが、駆け落ちする。その捜索を依頼された謎の日本人・山猫。ブラジル版ロミオとジュリエットに端を発した、山猫による血で血を洗う追跡劇が始まる。冷酷非道な山猫の正体と思惑、そして結末に明らかにされる衝撃の事実とは…?冒険小説の第一人者が描く、手に汗握る怒涛のストーリー。究極のエンタテイメント小説が復刊
                                                          (「BOOK」データベースより)

                                                        • 第2回
                                                          (1983年)

                                                          北方謙三

                                                            スーパーの親爺。ヤクザからは足を洗った。ありふれた生活。だが、心はいつも別の何かを求めていた…。檻の中に留まりきれない男の野性と滅びの美学を鮮烈な叙情で謳う。
                                                            (「内容紹介」より)

                                                          • 第1回
                                                            (1982年)

                                                            北方謙三

                                                            眠りなき夜

                                                              弁護士・谷の同僚、戸部が失踪、つづいて彼と関わりのあった小山民子が殺された。彼女が書き残したメモを手がかりに、谷は山形県S市に飛んだ。事件の深奥を探る中、早速、3人組に襲われる。黒幕とみられる大物政治家・室井などの名が浮かぶが、事件の謎は深まるばかり。そして戸部の惨殺体発見……。民子との間に何があったのか?室井との関連は?友の死を追って、谷は深い闇を解明すべく、熱い怒りを雪の街に爆発させる。第4回吉川英治文学新人賞、第1回日本冒険小説協会大賞受賞作。
                                                              (「BOOK」データベースより)