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本格ミステリ大賞を受賞した作品の一覧です。

本格ミステリ大賞受賞作

本格ミステリ大賞は、本格ミステリ作家クラブが主催する、会員の投票によって年間最優秀作品を決めるミステリィ文学賞です。
本格ミステリ作家クラブの会員数は2013年8月現在で159名ということですが、その会員が候補作全てを読んでから選考理由も示して投票し、多数決で決めるというフェアな印象のミステリィ賞です。

小説部門、評論・研究部門に分かれていますが、以下は小説部門の受賞作です。

  • 第23回
    (2023年)

    白井智之

    名探偵のいけにえ: 人民教会殺人事件

      病気も怪我も存在せず、失われた四肢さえ蘇る、奇蹟の楽園ジョーデンタウン。調査に赴いたまま戻らない助手を心配して教団の本拠地に乗り込んだ探偵・大塒は、次々と不審な死に遭遇する。奇蹟を信じる人々に、現実世界のロジックは通用するのか?
      (「内容紹介」より)

    • 第22回
      (2022年)

      芦辺拓

      大鞠家殺人事件

        大阪の商人文化の中心地として栄華を極めた船場――戦下の昭和18年、婦人化粧品販売で富を築いた大鞠家の長男に嫁ぐことになった陸軍軍人の娘、中久世美禰子。だが夫は軍医として出征することになり、一癖も二癖もある大鞠家の人々のなかに彼女は単身残される。戦局が悪化の一途をたどる中、大鞠家ではある晩“流血の大惨事”が発生する。危機的状況の中、誰が、なぜ、どうやってこのような奇怪な殺人を? 正統派本格推理の歴史に新たな頁を加える傑作長編ミステリ!
        (「内容紹介」より)

      • 第22回
        (2022年)

        米澤穂信

        黒牢城

        • 再読度 ☆☆:読後感 ☆☆

        本能寺の変より四年前、天正六年の冬。織田信長に叛旗を翻して有岡城に立て籠った荒木村重は、城内で起きる難事件に翻弄される。動揺する人心を落ち着かせるため、村重は、土牢の囚人にして織田方の軍師・黒田官兵衛に謎を解くよう求めた。事件の裏には何が潜むのか。戦と推理の果てに村重は、官兵衛は何を企む。デビュー20周年の到達点。『満願』『王とサーカス』の著者が挑む戦国×ミステリの新王道。
        (「内容紹介」より)

      • 第21回
        (2021年)

        桜田智也

        蝉かえる

          ブラウン神父、亜愛一郎に続く、"とぼけた切れ者"名探偵である、昆虫好きの青年・エリ沢泉(えりさわせん。「エリ」は「魚」偏に「入」)。彼が解く事件の真相は、いつだって人間の悲しみや愛おしさを秘めていたーー。 16年前、災害ボランティア中の青年が目撃した、神域とされる森に現れた少女の幽霊。その不思議な出来事に対し、エリ沢が語った意外な真相とは(表題作)。交差点での交通事故と団地で起きた負傷事件の謎を解く、第73回日本推理作家協会賞候補作「コマチグモ」など5編を収録。注目の若手実力派・ミステリーズ! 新人賞作家が贈る、ミステリ連作集。
          (「内容紹介」より)

        • 第20回
          (2020年)

          相沢沙呼

          medium 霊媒探偵城塚翡翠

            推理作家として難事件を解決してきた香月史郎は、心に傷を負った女性、城塚翡翠と出逢う。彼女は霊媒であり、死者の言葉を伝えることができる。しかし、そこに証拠能力はなく、香月は霊視と論理の力を組み合わせながら、事件に立ち向かわなくてはならない。一方、巷では姿なき連続殺人鬼が人々を脅かしていた。一切の証拠を残さない殺人鬼を追い詰めることができるとすれば、それは翡翠の力のみ。だが、殺人鬼の魔手は密かに彼女へと迫っていた―。
            (「BOOK」データベースより)

          • 第19回
            (2019年)

            伊吹亜門

            刀と傘

              慶応三年、新政府と旧幕府の対立に揺れる幕末の京都で、若き尾張藩士・鹿野師光は一人の男と邂逅する。名は江藤新平――後に初代司法卿となり、近代日本の司法制度の礎を築く人物である。二人の前には、時代の転換点ゆえに起きる事件が次々に待ち受ける。維新志士の怪死、密室状況で発見される刺殺体、処刑直前に毒殺された囚人――動乱期の陰で生まれた不可解な謎から論理の糸が手繰り寄せる、名もなき人々の悲哀を活写した五つの物語。破格の評価をもって迎えられた第十二回ミステリーズ! 新人賞受賞作「監獄舎の殺人」に連なる時代本格推理、堂々登場。
              (「内容紹介」より)

            • 第18回
              (2018年)

              今村昌弘

              屍人荘の殺人

              • 再読度 ☆☆:読後感 ☆☆☆

              神紅大学ミステリ愛好会の葉村譲と会長の明智恭介は、曰くつきの映画研究部の夏合宿に加わるため、同じ大学の探偵少女、剣崎比留子と共にペンション紫湛荘を訪ねた。合宿一日目の夜、映研のメンバーたちと肝試しに出かけるが、想像しえなかった事態に遭遇し紫湛荘に立て籠もりを余儀なくされる。緊張と混乱の一夜が明け―。部員の一人が密室で惨殺死体となって発見される。しかしそれは連続殺人の幕開けに過ぎなかった…!!究極の絶望の淵で、葉村は、明智は、そして比留子は、生き残り謎を解き明かせるか?!奇想と本格ミステリが見事に融合する選考委員大絶賛の第27回鮎川哲也賞受賞作!
              (「BOOK」データベースより)

            • 第17回
              (2017年)

              竹本健治

              涙香迷宮

                明治の傑物・黒岩涙香が残した最高難度の暗号に挑むのはIQ208の天才囲碁棋士・牧場智久!いろは四十八文字を一度ずつ、すべて使って作る日本語の技巧と遊戯性を極めた「いろは歌」四十八首が挑戦状。
                (「BOOK」データベースより)

              • 第16回
                (2016年)

                鳥飼否宇

                死と砂時計

                  世界各国から集められた死刑囚を収容する、ジャリーミスタン終末監獄。親殺しの罪で収監されたアラン青年は、“監獄の牢名主”と呼ばれる老人シュルツと出会う。明晰な頭脳を持つシュルツの助手となって、監獄内の事件の捜査に携わるアラン。死刑執行前夜、なぜ囚人は密室状態の独房で斬殺されたのか?どうして囚人は闇夜ではなく、人目につく満月の夜に脱獄したのか?そして、アランが罪に問われた殺人事件の真相とは…。死刑囚の青年と老人が遭遇する、摩訶不思議な事件の数々。終末監獄を舞台に奇想と逆説が横溢する、著者渾身の本格ミステリ。
                  (「BOOK」データベースより)

                • 第15回
                  (2015年)

                  麻耶雄嵩

                  さよなら神様

                    「犯人は○○だよ」。クラスメイトの鈴木太郎の情報は絶対に正しい。やつは神様なのだから。神様の残酷なご託宣を覆すべく、久遠小探偵団は事件の捜査に乗り出すが…。衝撃的な展開と後味の悪さでミステリ界を震撼させ、本格ミステリ大賞に輝いた超話題作。他の追随を許さぬ超絶推理の頂点がここに!第15回本格ミステリ大賞受賞。
                    (「BOOK」データベースより)

                  • 第14回
                    (2014年)

                    森川智喜

                    スノーホワイト 名探偵三途川理と少女の鏡は千の目を持つ

                      “魔法”と“探偵”が出逢うとき、完全犯罪の幕が上がる。「なんでも教えてくれる不思議な鏡」を使ってちいさな探偵事務所を営む女子中学生・襟音ママエ。自分の頭ではまったく推理をせず鏡の力に頼りっきりのママエだったが、とある事件がきっかけで、ずる賢い天才探偵・三途川理に命を狙われることになってしまい―!?奇想の新鋭が放つ、知恵と勇気の探偵小説。
                      (「BOOK」データベースより)

                    • 第13回
                      (2013年)

                      大山誠一郎

                      密室蒐集家

                        目撃された殺人と消えた犯人、そして目の前を落下する女、鍵を飲み込んだ被害者に雪の足跡…いつの間にか現れた「彼」の前に開かない「扉」はない。
                        (「BOOK」データベースより)

                      • 第12回
                        (2012年)

                        皆川博子

                        開かせていただき光栄です

                          18世紀ロンドン。外科医ダニエルの解剖教室からあるはずのない屍体が発見された。四肢を切断された少年と顔を潰された男。戸惑うダニエルと弟子たちに治安判事は捜査協力を要請する。だが背後には詩人志望の少年の辿った恐るべき運命が……解剖学が最先端であり偏見にも晒された時代。そんな時代の落とし子たちが可笑しくも哀しい不可能犯罪に挑む、本格ミステリ大賞受賞作。前日譚を描く短篇「チャーリーの災難」と解剖ソングの楽譜を併録。解説/有栖川有栖
                          (「BOOK」データベースより)

                        • 第12回
                          (2012年)

                          城平京

                          虚構推理 鋼人七瀬

                            「そんなの推理じゃなくて、欺瞞じゃない!?」真実を求めるよりも過酷な、虚構の構築。自身もまた怪異的な存在である岩永琴子の推理と知略は本物の怪異が起こす事件を止めることができるのか。
                            (「BOOK」データベースより)

                          • 第11回
                            (2011年)

                            麻耶雄嵩

                            隻眼の少女

                            • 再読度 ☆:読後感 ☆☆☆

                            神の血を引く少女が悪龍を退治したという伝承がある栖苅村で殺人事件が起きた。容疑者として疑われたのは、実は自殺するために栖苅村にやって来た大学生の種田静馬だった。静馬と同じ宿に泊まっていた、隻眼で水干を身にまとう美少女の探偵御陵みかげは、同じく隻眼で名探偵だった母の跡を継いだばかり。まだ修行中の身だが、事件を見事に解決して母の名を継ぐべく事件の真相を探る。日本推理作家協会賞と本格ミステリ大賞を受賞した傑作ミステリィ。

                          • 第10回
                            (2010年)

                            歌野晶午

                            密室殺人ゲーム2.0

                              あの殺人ゲームが帰ってきた。ネット上で繰り広げられる奇妙な推理合戦。その凝りに凝った殺人トリックは全て、五人のゲーマーによって実際に行われたものだった。トリック重視の殺人、被害者なんて誰でもいい。名探偵でありながら殺人鬼でもある五人を襲う、驚愕の結末とは。第10回(2010年)本格ミステリ大賞受賞作、2010本格ミステリ★ベストテン第1位。
                              (「BOOK」データベースより)

                            • 第10回
                              (2010年)

                              三津田信三

                              水魑の如き沈むもの

                                奈良の山奥、波美地方の“水魑様”を祀る四つの村で、数年ぶりに風変わりな雨乞いの儀式が行われる。儀式の日、この地を訪れていた刀城言耶の眼前で起こる不可能犯罪。今、神男連続殺人の幕が切って落とされた。ホラーとミステリの見事な融合。シリーズ集大成と言える第10回本格ミステリ大賞に輝く第五長編。
                                (「BOOK」データベースより)

                              • 第9回
                                (2009年)

                                牧薩次

                                完全恋愛

                                  第二次大戦末期の福島県の温泉地、東京からやってきた少年・本庄究は、同じく戦火を逃れてこの地に暮らしていた画家の娘・小仏朋音に強い恋心を抱く。やがて終戦となり、この地方で進駐軍のアメリカ兵が殺されるという事件が起こる。しかし現場からは凶器が忽然と消えてしまう。昭和四十三年、福島の山村にあるはずのナイフが、時空を超え、瞬時にして西表島にいる少女の胸に突き刺さる。昭和六十二年、東京にいるはずの犯人が福島にも現れる。三つの謎の事件を結ぶのは、画壇の巨匠である男の秘められた恋であった。「本格ミステリ大賞」受賞作品を文庫化。
                                  (「BOOK」データベースより)

                                • 第8回
                                  (2008年)

                                  有栖川有栖

                                  女王国の城

                                    ちょっと遠出するかもしれん。そう言ってキャンパスに姿を見せなくなった、われら英都大学推理小説研究会の部長、江神さん。向かった先は“女王”が統べる聖地らしい。場所が場所だけに心配が募る。週刊誌の記事で下調べをし、借りた車で駆けつける―奇しくも半年前と同じ図式で、僕たちは神倉に“入国”を果たした。部長はここにいるのだろうか、いるとしたらどんな理由で―。
                                    (「BOOK」データベースより)

                                  • 第7回
                                    (2007年)

                                    道尾秀介

                                    シャドウ

                                      人は、死んだらどうなるの?―いなくなって、それだけなの―。その会話から三年後、凰介の母は病死した。父と二人だけの生活が始まって数日後、幼馴染みの母親が自殺したのを皮切りに、次々と不幸が…。父とのささやかな幸せを願う小学五年生の少年が、苦悩の果てに辿り着いた驚愕の真実とは?いま最も注目される俊英が放つ、巧緻に描かれた傑作。本格ミステリ大賞受賞作。
                                      (「BOOK」データベースより)

                                    • 第6回
                                      (2006年)

                                      東野圭吾

                                      容疑者Xの献身

                                      • 再読度 ☆☆:読後感 ☆☆☆

                                      天才数学者でありながら不遇な日々を送っていた高校教師の石神は、一人娘の美里と暮らす隣人の花岡靖子に秘かな想いを寄せていた。 ある日、靖子の前夫・富樫が母娘の居場所を突き止めて訪ねてきた。金を無心し、暴力をふるう富樫を、靖子と美里は殺してしまう。 呆然とする二人を救うために、石神は完全犯罪を企てる。 だが皮肉にも、石神と帝都大学の同期であり、親友である物理学者の湯川学がその謎に挑むことになる。 ガリレオシリーズ初の長編。第134回直木賞受賞作。第6回本格ミステリ大賞受賞。2005年度の国内の主要ミステリランキング「本格ミステリ・ベスト10」「このミステリーがすごい! 」「週刊文春ミステリベスト10」すべてにおいて1位獲得、エドガー賞(MWA主催)候補作にもなった。
                                      (「内容紹介」より)

                                    • 第5回
                                      (2005年)

                                      法月綸太郎

                                      生首に聞いてみろ

                                        首を切り取られた石膏像が、殺人を予告する―著名な彫刻家・川島伊作が病死した。彼が倒れる直前に完成させた、娘の江知佳をモデルにした石膏像の首が切り取られ、持ち去られてしまう。悪質ないたずらなのか、それとも江知佳への殺人予告か。三転四転する謎に迫る名探偵・法月綸太郎の推理の行方は―!?幾重にも絡んだ悲劇の幕が、いま、開く。
                                        (「BOOK」データベースより)

                                      • 第4回
                                        (2004年)

                                        歌野晶午

                                        葉桜の季節に君を想うということ

                                        • 再読度 ☆☆:読後感 ☆☆☆

                                        「何でもやってやろう屋」を自称する元私立探偵・成瀬将虎は、同じフィットネスクラブに通う愛子から悪質な霊感商法の調査を依頼された。そんな折、自殺を図ろうとしているところを救った麻宮さくらと運命の出会いを果たして―。あらゆるミステリーの賞を総なめにした本作は、必ず二度、三度と読みたくなる究極の徹夜本です。
                                        (「BOOK」データベースより)

                                      • 第3回
                                        (2003年)

                                        笠井潔

                                        オイディプス症候群

                                          中央アフリカで発見された奇病。その奇病に冒されたウイルス学者である友人に頼まれ、ナディア・モガールと矢吹駆は、アテネに向かう。目的は、ある資料を友人の師・マドック博士に届けるためだったが、博士は、なぜかアテネを離れ、クレタ島南岸に浮かぶ孤島「牛首島」に渡っていた…。圧倒的迫力とミステリの魅力溢れる本格推理傑作、待望の文庫化。
                                          (「BOOK」データベースより)

                                        • 第3回
                                          (2003年)

                                          乙一

                                          GOTH リストカット事件

                                            森野が拾ってきたのは、連続殺人鬼の日記だった。学校の図書館で僕らは、次の土曜日の午後、まだ発見されていない被害者の死体を見物に行くことを決めた…。触れれば切れるようなセンシティヴ・ミステリー。
                                            (「BOOK」データベースより)

                                          • 第2回
                                            (2002年)

                                            山田正紀

                                            ミステリ・オペラ

                                              平成元年東京。編集者の萩原祐介はビルの屋上から投身、しばらく空中を浮遊してから墜落死した。昭和13年満州。建国神廟の奉納オペラ『魔笛』を撮影すべく「宿命城」へ向かう善知鳥良一らの一団は、行く先々で“探偵小説”もどきの奇怪な殺人事件に遭遇する。そして祐介の妻・桐子は亡き夫を求めて、50年の歳月を隔てた時空を行き来することに…“検閲図書館”黙忌一郎が快刀乱麻を断つ第55回日本推理作家協会賞受賞作。第2回本格ミステリ大賞受賞。
                                              (「BOOK」データベースより)

                                            • 第1回
                                              (2001年)

                                              倉知淳

                                              壷中の天国

                                                盆栽―。シングルマザーの知子は、純和風の美に今日もうっとりと見惚れている。三十の女性としては少々渋い趣味を満喫し、アイドルに夢中の娘と、お節介な父親の三人で、知子は騒がしくも平穏な日々を過ごしていた。しかし一家が住む町で電波系の怪文書が撒かれ女子高生の撲殺死体が発見され、のどかな地方都市を揺るがす大騒動の幕があがる!第一回本格ミステリ大賞受賞作。
                                                (「BOOK」データベースより)