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新田次郎文学賞を受賞した作品の一覧です。

新田次郎文学賞受賞作

新田次郎文学賞は、作家・新田次郎の遺産の一部を基金として創設された財団法人新田次郎記念会が主催する文学賞です。
前年の1月から12月に初めて刊行された作品で、小説・伝記・エッセイ・長短篇等の形式の如何を問わず、歴史、現代にわたり、ノンフィクション文学、または自然界(山岳、海洋、動植物等)に材を取ったものが対象となります。

以下は新田次郎文学賞の受賞作です。

  • 第42回
    (2023年)

    梶よう子

    広重ぶるう

      描きたいんだよ、おれが見てきた江戸の、あの本物の青空を――。ゴッホも愛した〈青の浮世絵師〉、歌川広重の遅咲き人生!
      (「内容紹介」より)

    • 第41回
      (2022年)

      玉岡かおる

      帆神: 北前船を馳せた男・工楽松右衛門

        「夢の帆」は俺が作る――。江戸海運に革命を起こした男の堂々たる航跡! 播州高砂の漁師から身を起こし、豪胆な船乗りとして名を揚げ、時代を先取りする海商となった松右衛門。やがて千石船の弱点だった帆の改良に自ら取り組み、苦難の末に画期的な「松右衛門帆」を完成させて、江戸海運に一大革命をもたらすこととなる。あの高田屋嘉兵衛が憧れた、知られざる快男児を活写する長編歴史小説。
        (「内容紹介」より)

      • 第40回
        (2021年)

        永井紗耶子

        商う狼: 江戸商人 杉本茂十郎

          「いざとなれば、金は刀より強いんです」江戸の商業を“最適化"した風雲児の生涯! 甲斐の農家から江戸の飛脚問屋の養子となった茂十郎は、名を揚げた矢先に永代橋の崩落事故で妻子を失う。その悲しみを糧に、茂十郎は三橋会所頭取となり橋の運営に要する莫大な費用を集め、十組問屋を再編し、菱垣廻船を立て直して流通を一新。江戸の金の流れを掌握し、「狼」と恐れられながらも商いの道理を貫いた実在の改革者に迫る傑作歴史小説。
          (「内容紹介」より)

        • 第39回
          (2020年)

          河崎秋子

          土に贖う

            明治時代の札幌で蚕が桑を食べる音を子守唄に育った少女が見つめる父の姿。「未来なんて全て鉈で刻んでしまえればいいのに」(「蛹の家」)。昭和35年、江別市。蹄鉄屋の父を持つ雄一は、自身の通う小学校の畑が馬によって耕される様子を固唾を飲んで見つめていた。木が折れるような不吉な音を立てて、馬が倒れ、もがき、死んでいくまでをも。「俺ら人間はみな阿呆です。馬ばかりが偉えんです」(「うまねむる」)。昭和26年、レンガ工場で最年少の頭目である吉正が担当している下方のひとり、渡が急死した。「人の旦那、殺しといてこれか」(「土に贖う」)など北海道を舞台に描かれた全7編。
            (「BOOK」データベースより)

          • 第38回
            (2019年)

            伊与原新

            月まで三キロ

              この先に「月に一番近い場所」があるんです――。樹海を目指した男が、そこで見たものは? 「月は一年に三・八センチずつ、地球から離れていってるんですよ」。死に場所を探してタクシーに乗った男を、運転手は山奥へと誘う。「実はわたし、一三八億年前に生まれたんだ」。妻を亡くした男が営む食堂で毎夜定食を頼む女性客が、小学生の娘に語った言葉の真意。科学のきらめきが人の想いを結びつける短篇集。1
              (「BOOK」データベースより)

            • 第37回
              (2018年)

              奥山景布子

              葵の残葉

                この四兄弟がいなければ、幕末の歴史は変わっていただろう―。子福者と天下に羨まれた徳川傍流・高須家から尾張、会津、桑名に散った若き兄弟は動乱の中、維新派と佐幕派に分かれ対立を深めてゆく。葵の御紋の誇りを胸に、新時代の礎となった高須四兄弟の運命を描く!
                (「BOOK」データベースより)

              • 第36回
                (2017年)

                原田マハ

                リーチ先生

                  日本の美を愛し続けた英国人陶芸家、バーナード・リーチ。明治42年、22歳で芸術の道を志して来日。柳宗悦、濱田庄司ら若き日本人芸術家との邂逅と友情が彼の人生を大きく突き動かしていく。明治、大正、昭和にわたり東洋と西洋の架け橋となった生涯を描く感動の“アートフィクション”
                  (「BOOK」データベースより)

                • 第35回
                  (2016年)

                  長谷川康夫

                  つかこうへい正伝 1968-1982

                    時代を変えた天才演出家、つかこうへい。しかし、その真の姿が伝えられてきたことは、かつてなかった―。70年代の“つかブーム”を共にした著者が風間杜夫を始め関係者を徹底取材。怒涛の台詞が響き渡る“口立て”稽古、伝説の舞台、そして人間つかこうへいを鮮やかに描き出す!狂熱の演出家、唯一無二の評伝。
                    (「BOOK」データベースより)

                  • 第34回
                    (2015年)

                    尾崎真理子

                    ひみつの王国: 評伝 石井桃子

                      ノンちゃん雲に乗る、クマのプーさん、ピーター・ラビットなど作家・翻訳者・編集者として幾多の名作を世に送り出し、溢れる才能のすべてを「子ども時代の幸福」に捧げた101年の生涯。200時間に及ぶインタビューや書簡、綿密な取材をもとに、戦前戦中の活動や私生活にも迫る。子どもの本で人々を勇気づけ、児童文学の星座で強い光をはなつ石井桃子の稀有な人生を描いた、初の本格評伝。
                      (「BOOK」データベースより)

                    • 第33回
                      (2014年)

                      川内有緒

                      バウルを探して 地球の片隅に伝わる秘密の歌

                        18世紀終わりに生を享けた伝説の男ラロン・フォキル。彼が作った千以上の“バウルの歌”は、譜面に遺されることなく、脈々と口頭伝承され、今日もベンガル地方のどこかで誰かが口ずさむ。教えが暗号のように隠された詩は、何のために、数百年もの間、彼の地で歌い継がれているのか。アジア最貧国バングラデシュに飛び込み、追いかけた12日間の濃密な旅の記録。
                        (「BOOK」データベースより)

                      • 第33回
                        (2014年)

                        幸田真音

                        天佑なり 高橋是清・百年前の日本国債

                          横浜で英語を学び12歳で渡米。契約社会のなか、奴隷として売られる逆境も乗り切った。帰国後は教師、官僚、相場師、銀行員と、官・民でさまざまな職に就く。武器は堪能な英語力と、型破りな発想力、そして持ち前の楽天主義。失敗を繰り返しつつも、現場からの視点を失わない姿勢は、一流の財政センスへ結実してゆく―。日本経済を救った男・高橋是清の生涯を克明に描いた第一級の歴史小説。第33回新田次郎文学賞受賞作。
                          (「BOOK」データベースより)

                        • 第32回
                          (2013年)

                          澤田瞳子

                          満つる月の如し: 仏師・定朝

                            時は藤原道長が権勢を誇る平安時代。若き仏師・定朝はその才能を早くも発揮していた。道長をはじめとする顕官はもちろん、一般庶民も定朝の仏像を心の拠り所とすがった。が、定朝は煩悶していた。貧困、疫病が渦巻く現実を前に、仏像づくりにどんな意味があるのか、と。華やかでありながら権謀術数が渦巻く平安貴族の世界と、渦中に巻き込まれた定朝の清々しいまでの生涯を鮮やかに描く。第32回新田次郎文学賞受賞作。
                            (「内容紹介」より)

                          • 第31回
                            (2012年)

                            角幡唯介

                            雪男は向こうからやって来た

                              ヒマラヤ山中に棲むという謎の雪男、その捜索に情熱を燃やす人々がいる。捜索隊に誘われた著者は60日間にわたる捜索期間の中で、雪男を探す彼らの奇妙な体験談に引き込まれてゆく。
                              (「内容紹介」より)

                            • 第30回
                              (2011年)

                              竹田真砂子

                              あとより恋の責めくれば 御家人南畝先生

                                事の起こりは、南畝がふと口ずさんだ俗謡の一節「女郎のまことと玉子の四角 あれば三十日に月が出る」。これに狂歌連一の年若、山東京伝が異をとなえ平秩東作をまじえた三人は吉原の遊女屋へ。南畝の恋の始まりか。多彩な人物を配し、江戸の息吹の中に描く南畝の恋の顛末。
                                (「BOOK」データベースより)

                              • 第29回
                                (2010年)

                                帚木蓬生

                                水神

                                  目の前を悠然と流れる筑後川。だが台地に住む百姓にその恵みは届かず、人力で愚直に汲み続けるしかない。助左衛門は歳月をかけて地形を足で確かめながら、この大河を堰止め、稲田の渇水に苦しむ村に水を分配する大工事を構想した。その案に、類似した事情を抱える四ヵ村の庄屋たちも同心する。彼ら五庄屋の悲願は、久留米藩と周囲の村々に容れられるのか。新田次郎文学賞受賞作。
                                  (「内容紹介」より)

                                • 第29回
                                  (2010年)

                                  松本侑子

                                  恋の蛍―山崎富栄と太宰治

                                    昭和23年6月、入水した太宰治と山崎富栄。天才作家と日本初の美容学校創立者の令嬢は、どのように出会い、恋に落ちていったのか……。いまだ謎に包まれる情死の真実とは!? 二人の生涯、太平洋戦争、恋と創作の日々、残された家族の思いを、徹底した取材で描き、スキャンダル「玉川上水心中」の真相にせまった愛の評伝小説。第29回新田次郎文学賞受賞作。
                                    (「内容紹介」より)

                                  • 第28回
                                    (2009年)

                                    植松三十里

                                    群青―日本海軍の礎を築いた男

                                      長崎海軍伝習所で、勝海舟や榎本武揚等とともに日本海軍の基礎を築いた幕臣・矢田堀景蔵の軌跡を丹念に描く、傑作海洋歴史小説
                                      (「内容紹介」より)

                                    • 第27回
                                      (2008年)

                                      見延典子

                                      頼山陽

                                        言葉の力で幕末の歴史を変えた男、頼山陽。自由闊達な売れっ子クリエイター、反骨の文筆家として文化・文政年間を鮮やかに生き、歴史書『日本外史』で国を憂える幕末の若者たちの心を尊皇へと傾けたひとりの男の人生を描ききった本作は、第27回新田次郎賞を受賞。高い評価を得たほか、天才を支えた家族の温かな描写で、多くの年配の読者から熱い支持を得た。この上巻では儒家として名高い父に反発して放蕩を繰り返す、若き青年・山陽の姿を描く。
                                        (「内容紹介」より)

                                      • 第26回
                                        (2007年)

                                        諸田玲子

                                        奸婦にあらず

                                          その美貌と聡明さを武器に、忍びとして活躍する村山たかは、ある時、内情を探るために近づいた井伊直弼と激しい恋に落ちる。だが、苛酷な運命が二人に襲いかかって……。
                                          (「内容紹介」より)

                                        • 第25回
                                          (2006年)

                                          真保裕一

                                          灰色の北壁

                                            世界のクライマーから「ホワイト・タワー」と呼ばれ、恐れられた山がある。死と背中合わせの北壁を、たった一人で制覇した天才クライマー。その偉業に疑問を投じる、一編のノンフィクションに封印された真実とは……。表題作の他に「黒部の羆(ひぐま)」「雪の慰霊碑」を収録。新田次郎文学賞を受賞した山岳ミステリー集。
                                            (「内容紹介」より)

                                          • 第24回
                                            (2005年)

                                            中村彰彦

                                            落花は枝に還らずとも 会津藩士・秋月悌次郎

                                              幕末の会津藩に、「日本一の学生」と呼ばれたサムライがいた。公用方として京で活躍する秋月悌次郎は、薩摩と結び長州排除に成功するも、直後、謎の左遷に遭う……。激動の時代を誠実に生きた文官を描く歴史長篇。新田次郎文学賞受賞作。
                                              (「内容紹介」より)

                                            • 第23回
                                              (2004年)

                                              東郷隆

                                              狙うて候―銃豪村田経芳の生涯

                                                薩英戦争、鳥羽伏見の戦い、戊辰戦争、西南戦争…激動の幕末・明治を駆け抜けた男、村田経芳。近代「もの作り」の開祖にして、村田銃の開発者。欧米にも知られた名射撃家の波乱の生涯を描く長編時代小説。
                                                (「BOOK」データベースより)

                                              • 第22回
                                                (2003年)

                                                津野海太郎

                                                滑稽な巨人―坪内逍遙の夢

                                                  彼の「成功」ではなく「失敗」こそが、今の私たちには、よくわかる―「近代文学の先駆者」というイメージを超え、新しい逍遙像を描く、傑作評伝。
                                                  (「BOOK」データベースより)

                                                • 第21回
                                                  (2002年)

                                                  佐々木譲

                                                  武揚伝

                                                    黒船来航で浮き足立つ幕末。海軍伝習所を経てオランダ留学を果たした榎本釜次郎は、観戦武官としてデンマークとプロシアの近代戦争に臨場し、欧米列強を動かす国際法という存在に驚愕する。
                                                    (「内容紹介」より)

                                                  • 第20回
                                                    (2001年)

                                                    杉山正樹

                                                    寺山修司・遊戯の人

                                                      華々しく十八歳で歌壇に登場し、詩・小説・演劇・映画・エッセイと、あらゆる分野で活躍、劇団「天井棧敷」が海外で高く評価された寺山修司。かれはまた盗作疑惑やのぞき事件など、たえずスキャンダルを起こすトリックスターだった。デビュー時から身近に接した著者が、その虚と実を精緻に跡づけた傑作評伝。
                                                      (「BOOK」データベースより)

                                                    • 第19回
                                                      (2000年)

                                                      熊谷達也

                                                      漂泊の牙

                                                        東北の山奥で起きた主婦惨殺事件。現場には、日本では絶滅したはずのオオカミの足跡が…。愛妻を殺された動物学者・城島の必死の追跡が始まった。第19回新田次郎文学賞受賞の傑作。
                                                        (「内容紹介」より)

                                                      • 第19回
                                                        (2000年)

                                                        酒見賢一

                                                        周公旦

                                                          殷を滅ぼし、周王朝を全盛に導いた周公旦。後年、亡命を余儀なくされた折、あえて巫呪が盛んな野蛮の国・楚を選んだ意図は何か
                                                          (「内容紹介」より)

                                                        • 第18回
                                                          (1999年)

                                                          大村彦次郎

                                                          文壇栄華物語

                                                            「文藝春秋」「オール讀物」が永井龍男により復刊される敗戦直後から和田芳恵「一葉の日記」の完成を見た昭和三十一年までの十有余年。栄枯盛衰ただならぬ文壇と中間小説誌の発展期に重なる華やかな時代を舞台に生きた人々──筆一本に賭けた作家たちと編集者が織りなす哀歓の明け暮れを豊富な資料をもとに描いた、もう一つの戦後文壇史。第18回新田次郎文学賞受賞。
                                                            (「内容紹介」より)

                                                          • 第17回
                                                            (1998年)

                                                            山崎光夫

                                                            藪の中の家―芥川自死の謎を解く

                                                              昭和二年七月二十四日未明、芥川龍之介は睡眠薬により、自らの死を選んだ……。しかし、致死量に至る睡眠薬の入手は、芥川の治療のために出された処方によれば困難である──主治医の日記、龍之介の書簡などから、自死の真相に迫る、渾身のノンフィクション。第十七回新田次郎文学賞受賞作。
                                                              (「内容紹介」より)

                                                            • 第16回
                                                              (1997年)

                                                              吉川潮

                                                              江戸前の男―春風亭柳朝一代記

                                                                最初の入門にしくじって、出戻りから、春風亭柳朝の落語家人生ははじまった。気っ風うが良くて喧嘩っ早い、そのうえ野暮が大嫌い。おまけに酒と博奕には目がなくて、女も好きの道楽三昧。しかし、落語のセンスは抜群で、やがて、立川談志・三遊亭円楽・古今亭志ん朝に並ぶ四天王の一角を担うようになったのだった……。粋を貫きとおした、これぞ江戸っ子芸人の破天荒な生涯を描く。
                                                                (「内容紹介」より)

                                                              • 第15回
                                                                (1996年)

                                                                谷甲州

                                                                「白き嶺の男」「沢の音」「頂稜」

                                                                  山岳会の新人山行として冬の八ヶ岳縦走に参加した加藤武郎。山岳会の常識にとらわれない彼の行動に、リーダーは戸惑い、怒りを覚えるが、その夜、猛吹雪がふたりを襲う--(白き嶺の男)。『新編 単独行』から『単独行者(ルビ・アラインゲンガー)』に連なる不世出の登山家・加藤文太郎(1905年~1936年)の魂を継いで、南アルプスの渓谷や冬の北アルプス・滝谷、そしてヒマラヤの高峰を舞台に谷甲州が描く「もう一人の加藤の物語」。1996年度新田次郎文学賞受賞作。
                                                                  (「BOOK」データベースより)

                                                                • 第14回
                                                                  (1995年)

                                                                  西木正明

                                                                  夢幻の山旅

                                                                    辻潤と伊藤野枝の間に生まれ、山を放浪し、絵と音楽を愛した稀有の自由人・辻まことの生涯。
                                                                    (「BOOK」データベースより)

                                                                  • 第13回
                                                                    (1994年)

                                                                    岩橋邦枝

                                                                    評伝 長谷川時雨

                                                                      “女流文壇の大御所”といわれた美しき作家・長谷川時雨。明治末期、歌舞伎界初の女性作家として華々しくデビュー。至福と修羅に揺れた、流行作家・三上於菟吉との生活。昭和初年代、女性のための雑誌「女人芸術」創刊、輝ク会結成、林芙美子、円地文子、佐多稲子ら多くの女性達を支援、育成した偉大な業績。著者は関係者を訪ね、資料を博渉し、そのドラマティックな生涯を浮彫りにする。新田次郎文学賞受賞。
                                                                      (「内容紹介」より)

                                                                    • 第12回
                                                                      (1993年)

                                                                      池宮彰一郎

                                                                      四十七人の刺客

                                                                        赤穂浪士の討入から三百年、忠臣蔵の歴史に聳立する画期的な傑作が誕生した。公儀が赤穂藩に下した理不尽な処断に抗して、大石内蔵助は吉良上野介暗殺という非常のテロを決意する。塩相場の捜査で資金を集め、謀略を駆使して吉良の喉元に迫る大石。藩主の実父を護るため、財力を傾け知嚢を絞ってこれを阻もうとする上杉家。武門の意気地をかけて死力を尽くす両者の暗闘は、ついに幕府権力をも驚かす。
                                                                        (「内容紹介」より)

                                                                      • 第12回
                                                                        (1993年)

                                                                        半藤一利

                                                                        漱石先生ぞな、もし

                                                                          歴史探偵の異名をとる著者にとって漱石先生は義理の祖父である。漱石についてのよもやま話、ちょっといい話満載。
                                                                          (「内容紹介」より)

                                                                        • 第12回
                                                                          (1993年)

                                                                          もりたなるお

                                                                          山を貫く

                                                                            西洋画の先駆者としての、高橋由一の一念が克つか、鬼県令・三島通庸の権勢に屈するか。―明治黎明期の二人の巨人の対決を描く雄渾の書下し長編。
                                                                            (「BOOK」データベースより)

                                                                          • 第11回
                                                                            (1992年)

                                                                            大島昌宏

                                                                            九頭竜川

                                                                              空襲・大地震・大洪水・旱魃とあらゆる災害に見舞われた昭和20年代の福井を舞台に、復興に立ち上がる市民たちの姿を背景として、九頭竜川に鮎漁師として生きる愛子の青春を描く文芸大作。
                                                                              (「BOOK」データベースより)

                                                                            • 第11回
                                                                              (1992年)

                                                                              高橋揆一郎

                                                                              友子

                                                                                北に生きる坑夫達にみる人間の原質―。共済組織「友子」に寄せる愛惜をあふれる郷愁とともに描く会心のライフワーク。
                                                                                (「BOOK」データベースより)

                                                                              • 第10回
                                                                                (1991年)

                                                                                宮城谷昌光

                                                                                天空の舟―小説・伊尹伝

                                                                                  中国古代王朝という、前人未踏の世界をロマンあふれる勁い文章で語り、広く読書界を震撼させたデビュー作。夏王朝、一介の料理人から身をおこした英傑伊尹の物語。
                                                                                  (「内容紹介」より)

                                                                                • 第9回
                                                                                  (1990年)

                                                                                  鎌田慧

                                                                                  反骨―鈴木東民の生涯

                                                                                    新聞記者を経て釜石市長になり、反権力・反公害に生きた男の破天荒人生を追う! ーーその男、鈴木東民。徹底した反ナチス報道でドイツを追われ、日本に帰ってからは軍部の言論弾圧に抗した新聞記者。敗戦後は読売新聞大争議を指導、のち釜石市長として反権力・反公害運動を展開。一生を時流に媚びず、「反骨」に生きた男の心意気が、痛切に胸を打つ。新田次郎賞受賞の渾身のドキュメント。
                                                                                    (「内容紹介」より)

                                                                                  • 第9回
                                                                                    (1990年)

                                                                                    佐江衆一

                                                                                    北の海明け

                                                                                      文化元年、幕府は対露政策の一環として蝦夷地に官寺建立を決定。命を受けた文翁、智弁らは、アイヌ教化のためにアッケシに赴任した。文翁の布教は困難を窮め、若い智弁はアイヌを虐待する和人に慣りを募らせていく、やがて、文翁は幕命を果せぬまま横死、智弁は苛烈な運命に呑まれてゆく。二つの文化の間で苦悩する二人の僧を通して歴史の暗闇に光を当てる新田次郎賞受賞の巨編。
                                                                                      (「BOOK」データベースより)

                                                                                    • 第9回
                                                                                      (1990年)

                                                                                      早坂暁

                                                                                      華日記 昭和生け花戦国史

                                                                                        勅使河原蒼風、小原豊雲、安達潮花、そして孤高の天才・中川幸夫…。戦後の復興のなかで、家元を頂点として巨大な権力構造を形成し熾烈な争いを繰り広げた華道界。美しき花の背後にうごめく人間の欲望と野心を描ききった長編小説。
                                                                                        (「内容紹介」より)

                                                                                      • 第8回
                                                                                        (1989年)

                                                                                        入江曜子

                                                                                        我が名はエリザベス―満洲国皇帝の妻の生涯

                                                                                          天津の外国租界に育ち、エリザベスと呼ばれた少女は、紫禁城の豪華にも「満洲国」のかりそめの夢にも、ついに幸福を見出すことはなかった。歴史のいけにえを我が身の役割として引きうけた一女性の凄絶な生涯を描く長篇歴史小説、書き下ろし800枚。ラストエンペラー溥儀の妻の生涯。
                                                                                          (「BOOK」データベースより)

                                                                                        • 第7回
                                                                                          (1988年)

                                                                                          中野孝次

                                                                                          ハラスのいた日々

                                                                                            一匹の柴犬を"もうひとりの家族"として惜しみなく愛をそそいだ感動の愛犬記。後日談と可愛い写真もさらにふえ、"ハラス"は甦える
                                                                                            (「内容紹介」より)

                                                                                          • 第7回
                                                                                            (1988年)

                                                                                            海老沢泰久

                                                                                            F1 地上の夢

                                                                                              ホンダにはレースの夢に憑かれた男たちが集まっていた――モータースポーツの頂点、F1グランプリ。日本のホンダがF1に参戦して二十余年、遂にワールド・チャンピオンとなって世界を極めた。A・セナやA・プロスト、ウィリアムズやマクラーレン・チームと共に闘ってきた男達の光芒の軌跡。
                                                                                              (「内容紹介」より)

                                                                                            • 第6回
                                                                                              (1987年)

                                                                                              長部日出雄

                                                                                              見知らぬ戦場

                                                                                                敵中突破のため、必死の斬込みをかける日本兵。故郷の田野を守るべくゲリラとなった山岳民族。実兄を北ルソンの戦いに喪った著者が、悲惨な比島戦を彼我両面から描き出す!
                                                                                                (「BOOK」データベースより)

                                                                                              • 第5回
                                                                                                (1986年)

                                                                                                岡松和夫

                                                                                                異郷の歌

                                                                                                • 第4回
                                                                                                  (1985年)

                                                                                                  佐藤雅美

                                                                                                  大君の通貨

                                                                                                  • 再読度 ☆☆☆:読後感 ☆☆☆

                                                                                                  徳川幕府の崩壊は、薩長の武力のみにあったのではなく、もう一つの大きな要因は通貨の流出にあった、と言われている。日本と諸外国の金銀比価の違いから生じたもので、違いを知らなかった日本人の無知のせいだと説明されているが、それは本当なのか。ペリーの来航以来、初めて世界経済の荒波に見舞われた日本、一儲けを企むアメリカの駐日公使ハリス、イギリスの初代駐日外交代表オールコック、通貨問題をはじめとする外国問題を一人で担当していた水野筑後守忠徳たちの姿を、赤裸々に描く傑作歴史経済小説。
                                                                                                  (「内容紹介」より)

                                                                                                • 第4回
                                                                                                  (1985年)

                                                                                                  角田房子

                                                                                                  責任 ラバウルの将軍今村均

                                                                                                    陸軍大将今村均はラバウルで敗戦を迎えた。やがて始まる軍事法廷で次々と裁かれる将兵たち。不充分な審議のまま戦犯として処刑されてゆく部下たちの姿を目のあたりにした今村は自らの意志で苛酷な状況の戦犯収容所に入り、やがて自身も戦犯として服役生活を送る。一人の軍人の姿を描くことで戦争と人間の真実を問うた名作。
                                                                                                    (「BOOK」データベースより)

                                                                                                  • 第3回
                                                                                                    (1984年)

                                                                                                    辺見じゅん

                                                                                                    男たちの大和

                                                                                                      昭和十六年十月、極秘のうちに誕生した、不沈戦艦「大和」の予行運転が初めて行われた。同十二月、太平洋戦争突入。そして戦況が悪化した昭和二十年四月六日、「大和」は三千三百三十三名の男たちを乗せ、沖縄への特攻に出撃した。日本国と運命を供にした「大和」の過酷な戦いと男たちの人生を、丹念に、生々しい迫力をもって描く、鎮魂の書。新田次郎文学賞受賞作。
                                                                                                      (「BOOK」データベースより)

                                                                                                    • 第2回
                                                                                                      (1983年)

                                                                                                      若城希伊子

                                                                                                      小さな島の明治維新―ドミンゴ松次郎の旅

                                                                                                      • 第1回
                                                                                                        (1982年)

                                                                                                        沢木耕太郎

                                                                                                        一瞬の夏

                                                                                                          強打をうたわれた元東洋ミドル級王者カシアス内藤。当時駆けだしのルポライターだった“私"は、彼の選手生命の無残な終りを見た。その彼が、四年ぶりに再起する。再び栄光を夢みる元チャンピオン、手を貸す老トレーナー、見守る若きカメラマン、そしてプロモーターとして関わる“私"。一度は挫折した悲運のボクサーのカムバックに、男たちは夢を託し、人生を賭けた。
                                                                                                          (「内容紹介」より)