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松本清張賞を受賞した作品の一覧です。

松本清張賞受賞作

松本清張賞は推理小説や時代・歴史小説などで日本の大衆文学に多大な貢献をした作家・松本清張の業績を記念して、1993年に創設された公募の文学賞です。
主催は公益財団法人日本文学振興会、運営は文藝春秋が行い、創設当初は短編の推理小説か歴史・時代小説が対象でしたが、第6回(1999年)からは長篇を対象とするように変更され、更に第11回(2004年度)以降は推理・歴史・時代小説だけでなく、ジャンルを問わぬ良質の長編エンターテインメント小説を対象とするとしています。
以下は受賞作の一覧です。

第31回(2024年)

井上先斗 : オン・ザ・ストリートとイッツ・ダ・ボム

    第30回(2023年)

    森バジル : ノウイットオール あなただけが知っている

    ( 受賞時 / ノウイットオール )

      1つの街を舞台に描かれる、5つの世界は、少しずつ重なりあい、影響を与えあい、思わぬ結末を引き起こす。すべてを目撃するのは、読者であるあなただけ。推理小説/青春小説/科学小説/幻想小説/恋愛小説 5つの物語は、5度世界を反転させる。森バジルを読めば「世界が変わる」
      (「内容紹介」より)

      第29回(2022年)

      天城光琴 : 凍る草原に鐘は鳴る

      ( 受賞時 / 凍る大地に、絵は溶ける )

        遊牧の民アゴールは、その伝統を「生き絵」と呼んで愛していた。物語を作り、演出を手掛ける「生き絵師」のマーラは、若くして部族長たちの前で生き絵を披露する役目に大抜擢される。だが、その矢先に突然の悲劇が。“動くもの”が、全ての人々に見えなくなってしまったのだ。そんな世界で、もはやマーラの「生き絵」は無力なのか。そして、遊牧が困難になったアゴールの民の運命は。
        (「内容紹介」より)

        第28回(2021年)

        波木銅 : 万事快調〈オール・グリーンズ〉

        ( 受賞時 / 田食銅 )

          茨城のどん詰まり。クソ田舎の底辺工業高校には噂があるーー。表向きは園芸同好会だが、その実態は犯罪クラブ。メンバーは3人の女子高生。彼女たちが育てるのは、植物は植物でも大麻(マリファナ)だった!ユーモラスでオフ・ビートな文体が癖になる、中毒性120%のキケンな新時代小説
          (「内容紹介」より)

          第27回(2020年)

          千葉ともこ : 震雷の人

            「書の力で世を動かしたい」。文官を目指しながら、信念を曲げず敵陣の刃に倒れた青年・顔季明。彼の許婚の采春は、興行一座に身を隠し、得意の武術を磨きながら、季明の仇討ちを計った。一方、采春の兄・張永は、季明の遺志を継ぎ、新皇帝のいる霊武へと向かう。いちどは袂を分けた兄妹の運命が交差するとき、唐の歴史が動き始める――。
            (「内容紹介」より)

            第26回(2019年)

            坂上泉 : へぼ侍

            ( 受賞時 / 明治大阪へぼ侍 西南戦役遊撃壮兵実記 )

              大阪で与力の跡取りとして生まれながら、家が明治維新で没落したため幼いころより商家に丁稚奉公に出された錬一郎は、それでも士族の誇りを失わず、棒きれを使って剣術の真似事などをして周囲の人間から「へぼ侍」と揶揄された。1877年、西南戦争が勃発すると官軍は元士族を「壮兵」として徴募、武功をたてれば仕官の道も開けると考えた錬一郎は意気込んでそれに参加する。しかし、彼を待っていたのは、料理の達人、元銀行員、博打好きの荒くれなど、賊軍出身者や異色の経歴の持ち主ばかりの落ちこぼれ部隊だった――。
              (「内容紹介」より)

              第25回(2018年)

              川越宗一 : 天地に燦たり

                戦を厭いながらも、戦のなかでしか生きられない島津の侍大将。被差別民でありながら、儒学を修めたいと願う朝鮮国の青年。自国を愛し、「誠を尽くす」ことを信条に任務につく琉球の官人。豊臣秀吉の朝鮮出兵により侵略の風が吹き荒れる東アジアを、三つの視点から克明に続く。
                (「内容紹介」より)

                第24回(2017年)

                滝沢志郎 : 明治乙女物語

                  西欧化の波が押し寄せる鹿鳴館時代。東京・御茶ノ水の高等師範学校女子部(女高師)で学ぶ女生徒の咲と夏は、学校生活を謳歌していた。ある日、森有礼主催の華やかな舞踏会に出席した二人は爆発事件に遭遇。それは、明治を揺るがす事件の幕開けだった――。 東京、横浜、下田を舞台に繰り広げられる青春ミステリー。
                  (「内容紹介」より)

                  第23回(2016年)

                  蜂須賀敬明 : 待ってよ

                    マジシャンのベリーは興行先で、妊婦のこうこに墓を掘り起こす手伝いを求められ、激しく抵抗。しかし墓穴から連れ出された老婆・ありさは日ごとに若返っていくのだった。時がさかしまに流れる街で、ベリーとこうこの関係は一体どうなってしまうのか? 奇想天外で落涙必至の物語。
                    (「内容紹介」より)

                    第22回(2015年)

                    額賀澪 : 屋上のウインドノーツ

                    ( 受賞時 / ウインドノーツ )

                      「みんなとつながることができない」私立中学の三年生・給前志音(きゅうぜん・しおん)。これまで勉強やスポーツ、そして人間関係さえも唯一の友達・青山瑠璃に頼り切って生きてきたが、離れて暮らしていた父との再会をきっかけに、あえて友達がひとりもいない県立高校への進学を決意。しかし志音の父はその後、過労が原因で急死――。父の遺品の中からドラムと「志音、大志を抱け」と書かれた日記を見つけた志音は、ひとりドラムの練習を始める。県立高校入学後、学校の屋上でドラム(エアで)の練習をしていた志音は吹奏楽部の部長・日向寺大志(ひゅうがじ・たいし)から入部を誘われる。一度は入部を断った志音だったが、大志の強い誘いと「何かが変わるかもしれない」という予感で入部する。いっぽうの大志は、実は過去の部活運営での失敗を抱え、その傷を乗り越えられないままでいた(部長になったのも実はくじびきの結果! )。志音の出現は「何か」を変えるのか? やがて二人と部員たちは吹奏楽部の東日本大会出場をめざして厳しい練習の日々を過ごすようになる。そして地区大会の日がやってきて――。
                      (「内容紹介」より)

                      第21回(2014年)

                      未須本有生 : 推定脅威

                        自衛隊戦闘機「TF-1」が、スクランブル飛行中に墜落した。この異様な事故を受け、防衛省は機体を製造する浜松の航空機メーカー、四星工業にその検証を依頼する。四星工業では入社三年目の技術者、沢本由佳が上司の永田とともに業務にあたっていた。シュミレーションの結果、事故はパイロットの単純な誤操作によるものだと判断されたが、永田は沢本が言った何気ない一言が気になり、すでに会社を辞めてデザイナーをしている同期の倉崎に話を持ちかける。スクランブル発進した自衛隊機は、なぜ不可解な事故を起こしたのか?背後に浮かび上がるのは、「TF-1」設計時に官(防衛省)と民(航空機メーカー)がそれぞれ抱え込んでいた闇だった。
                        (「内容紹介」より)

                        第20回(2013年)

                        山口恵以子 : 月下上海

                          昭和17年10月、八島財閥令嬢にして当代の人気画家・八島多江子は、戦時統制化の日本を離れ、上海にやってきた。そこで、招聘元である中日文化協会に潜入していた憲兵大尉・槙庸平から、民族資本家・夏方震に接近し、重慶に逃れた蒋介石政権と通じている証拠を探すように強要される。「協力を断れば、8年前の事件の真相をマスコミに公表する」8年前、多江子が夫・瑠偉とその愛人によって殺されかける有名な事件が起きた。愛人は取り調べ中に自殺し、瑠偉は証拠不十分で釈放されたものの、親元の伯爵家から除籍され、満州へ追われた。そして奇跡的に一命を取り留めた多江子は、スキャンダルを武器に人気画家へのし上がった。だが、その真相は、愛人と外地へ駆け落ちしようとした瑠偉を許せなかった多江子が、他殺に見せかけて自殺を図ったのだった。槙は何故か、その秘密を嗅ぎつけていた――。
                          (「内容紹介」より)

                          第19回(2012年)

                          阿部智里 : 烏に単は似合わない

                            人間の代わりに「八咫烏」の一族が支配する世界「山内」では、世継ぎである若宮の后選びが今まさに始まろうとしていた。朝廷での権力争いに激しくしのぎを削る四家の大貴族から差し遣わされた四人の姫君。春夏秋冬を司るかのようにそれぞれの魅力を誇る四人は、世継ぎの座を巡る陰謀から若君への恋心まで様々な思惑を胸に后の座を競い合うが、肝心の若宮が一向に現れないまま、次々と事件が起こる。侍女の失踪、謎の手紙、後宮への侵入者……。峻嶮な岩山に贅を尽くして建てられた館、馬ならぬ大烏に曳かれて車は空を飛び、四季折々の花鳥風月よりなお美しい衣裳をまとう。そんな美しく華やかな宮廷生活の水面下で若宮の来訪を妨害し、后選びの行方を不穏なものにしようと企んでいるのは果たして四人の姫君のうち誰なのか? 若宮に選ばれるのはいったい誰なのか? あふれだすイマジネーションと意外な結末――驚嘆必至の大型新人登場!
                            (「内容紹介」より)

                            第18回(2011年)

                            青山文平 : 白樫の樹の下で

                              江戸幕府が開かれて180年たった、天明期、最下級の御家人で小普請組の3人の幼馴染が活躍。当時は竹刀剣法花盛りの中で、彼らはいまだ木刀を使う古風な道場に通っている。ある日、江戸城内で田沼意知を切った刀を手にしたことから物語が動き始める。いまだ人を斬ったことがない貧乏御家人が刀を抜くとき、なにかが起こる……。傑作時代ミステリー。第18回(2011年)松本清張賞受賞作。
                              (「内容紹介」より)

                              第17回(2010年)

                              村木嵐 : マルガリータ

                                天正遣欧使節の4人の少年の中で帰国後ただ一人棄教したミゲル。その謎の生涯を妻の視点から描く野心作。第17回松本清張賞受賞作。
                                (「内容紹介」より)

                                第16回(2009年)

                                牧村一人 : アダマースの饗宴

                                ( 受賞時 / 六本木心中 )

                                  殺人の前科がある元風俗嬢。彼女が巻き込まれた事件の背後の驚愕の真実とは? 大沢在昌氏が絶賛したネオ・ハードボイルドの傑作
                                  (「内容紹介」より)

                                  第15回(2008年)

                                  梶よう子 : 一朝の夢

                                  ( 受賞時 / 蘇芳よう子 : 槿花、一朝の夢 )

                                    北町奉行所・同心の中根興三郎の生きがいは朝顔栽培、いつか黄色い朝顔を咲かせるのが夢だ。仕事は閑職、奉行所員の名簿作成係である。時は安政、井伊大老と水戸徳川家の確執や、尊王攘夷の機運が高まっているが、そんなことはこの“朝顔同心”には無縁、長身の身体を縮めるように暮らしている。だが江戸朝顔界の重鎮、鍋島直孝を通じて、宗観と呼ばれる壮年の武家と知り合ったことから、興三郎は思いも寄らぬ形で政情に巻き込まれてゆく。松本清張賞受賞作。
                                    (「内容紹介」より)

                                    第14回(2007年)

                                    葉室麟 : 銀漢の賦

                                      寛政期、西国の小藩である月ヶ瀬藩の郡方・日下部源五と、名家老と謳われ、幕閣にまで名声が届いている松浦将監。幼なじみで、同じ剣術道場に通っていた二人は、ある出来事を境に、進む道が分かれ、絶縁状態となっていた。二人の路が再び交差する時、運命が激しく動き出す。
                                      (「内容紹介」より)

                                      第13回(2006年)

                                      広川純 : 一応の推定

                                        轢死した老人は事故死か、それとも重病の孫娘を助けるために自殺したのか。ベテラン保険調査員の執念が、明らかにした真実とは?
                                        (「内容紹介」より)

                                        第12回(2005年)

                                        城野隆 : 一枚摺屋

                                          一枚摺のために親父が大坂町奉行所で殺された。背後に浮かんできたのは三十年前の大塩の乱。幕末大坂の街を疾走する異色時代小説
                                          (「内容紹介」より)

                                          第11回(2004年)

                                          山本兼一 : 火天の城

                                            信長の夢は、天下一の棟梁父子に託された。安土山のいただきに巨大な城を築け、天にそびえる五重の天守を建てよ! と命じられた岡部又右衛門と息子の以俊は、その難題を形にする、前代未聞の巨大プロジェクトに挑む。いまだかつてない、南蛮風の天守にせよ。見上げれば、思わず掌を合わせとうなるほど秀麗な…信長の野望と大工の意地、情熱、創意工夫、膨大な労力──すべてをのみこんで完成した、安土城。その築城の真相に迫る、松本清張賞受賞作。
                                            (「内容紹介」より)

                                            第10回(2003年)

                                            岩井三四二 : 月ノ浦惣庄公事置書

                                              足利時代、近江の国湖北の寒村が隣村から土地を巡る争いを仕掛けられた。村人は裁判に訴えんと京にのぼり、権門の間を奔走するが
                                              (「内容紹介」より)

                                              第9回(2002年)

                                              山本音也 : ひとは化けもん われも化けもん

                                              ( 受賞時 / 池田章一 : 偽書西鶴 )

                                                井原西鶴の自作は『好色一代男』だけだったのか?大戯作者の深い闇に迫る時代快作。第9回松本清張賞受賞。
                                                (「BOOK」データベースより)

                                                第8回(2001年)

                                                三咲光郎 : 群蝶の空

                                                  昭和十四年四月。危険思想とされた「新興俳句」への弾圧を背景に、自由を求める女流俳人の愛と苦悩を描いた、本格社会派サスペンス
                                                  (「内容紹介」より)

                                                  第7回(2000年)

                                                  明野照葉 : 輪(RINKAI)廻

                                                    茨城の旧家に嫁いだ香苗は、愛娘・真穂とともに義母にむごい仕打ちを受ける。耐えきれず離婚した香苗は、大久保に住む実母・時枝の元に身を寄せるが、やがて真穂の体にはアザやコブが……。時枝も真穂も「何も知らない」といいはるが、隣に住む女は「老女の声が聞こえる」という。声の主は誰? 30年あまり前、時枝が新潟の婚家から出奔したことと関係が? 親子3代のルーツが明らかになるとき、因縁が時と場所を越えて迫りくる! 第7回松本清張賞受賞の傑作ホラー。
                                                    (「内容紹介」より)

                                                    第6回(1999年)

                                                    島村匠 : 芳年冥府彷徨

                                                      黒頭巾の男が人を斬るのを目撃した芳年は、あの男の殺気を描きたいとの一念にとりつかれる。狂気の浮世絵師・月岡芳年の若き日々
                                                      (「内容紹介」より)

                                                      第5回(1998年)

                                                      横山秀夫 : 陰の季節
                                                      • 再読度 ☆☆:読後感 ☆☆

                                                      D県警警務部警務課調査官の二渡(ふたわたり)真治は、警察一家の要となる人事担当である。二渡は「任期三年」という暗黙の掟を破り、天下り先ポストに固執する大物OB尾坂部の説得にあたるが、にべもなく撥ねつけられてしまう。周囲を探るうち、ある未解決事件が浮かび上がってきた…。「まったく新しい警察小説の誕生!」と選考委員の激賞を浴びた第5回松本清張賞受賞作を表題作とするD県警シリーズ第1弾。警視昇任を控えたQ警察署の生活安全課長・曾根がパブのママと不倫をしているというタレコミが監察課に送られてくる。監察官の新堂は、元公安課の柳刑事を使って、密告者は誰なのか探ろうとする。(「地の声」)鵜飼県議が、県警を揺るがす不祥事に関する爆弾質問を出すという情報が入る。『議会対策』を担当する警務部秘書課の柘植は、質問内容を調べるために東奔西走する。(「鞄」)など全4篇。
                                                      (「内容紹介」より)

                                                      第4回(1997年)

                                                      村雨貞郎 : マリ子の肖像

                                                        三十年前の十二月、彼がなにをしていたか、調べてほしい…。興信所調査員の私が依頼されたのは、無名の男の行動調査だった。そこには世界的名画盗難事件の謎が隠されていた。松本清張賞受賞作。
                                                        (「BOOK」データベースより)

                                                        第3回(1996年)

                                                        森福都 : 長安牡丹花異聞

                                                          唐の都長安。夜に輝く牡丹を生みだした利発な少年黄良が、狡猾な宦官相手に知略を巡らす狂騒の果ては? 第三回松本清張賞受賞作
                                                          (「内容紹介」より)

                                                          第2回(1995年)

                                                          該当作なし

                                                            第1回(1994年)

                                                            葉治英哉 : マタギ物見隊顛末

                                                              慶応4年の夏、南部藩の秋田攻めを前に、統領から秋田マタギとの顔つなぎを命じられ、敵領に潜入した大蔵、与吉、多作の3人は、味方の降伏を知らずに敵兵を撃ち殺してしまった……。第1回松本清張賞に輝く表題作ほか、東北を舞台に戊辰戦争に巻き込まれた名もなき男たちの悲哀を諧謔(かいぎゃく)味あふれるタッチで描いた「戊辰牛方参陣記」(第37回地上文学賞)と「勝手救援隊始末」の2篇を収録。
                                                              (「内容紹介」より)