面白い本を探す

ジュリー・ガーウッド「雨に抱かれた天使」の感想です。

ジュリー・ガーウッド「雨に抱かれた天使」☆☆

雨に抱かれた天使

3人の兄と一大ホテル・チェーンを経営する裕福な女性リーガンは、記者をしている親友に頼まれて、詐欺まがいの怪しい心理セミナーに出席した。

心の平安を説くセミナー主催者の「消えてほしい人」リストを作成してみましょうとの声に、ばからしいと思いながらも何となく気に入らない人の名前をメモにしたリーガンだが、孤独な女性から金を巻き上げようとするセミナーのあまりの下劣さに途中で会場を出たところを、謎の人物に襲われてしまう。

幸いにして大きな被害はなかったものの、リーガンは心理セミナーでのメモと携帯電話をなくしてしまった。

その事件からほどなくして、リーガンの元に惨殺された汚職警官の写真が届いた。

その警官はリーガンたちが依頼した詐欺セミナーの捜査をいい加減に扱ったために、リーガンが参加した心理セミナーで消えて欲しい人物としてメモった中の一人だった。

リーガンからの届けにより警察が事件の捜査を始め、FBIに転職する予定の刑事アレックをリーガンのボディガードとして送り込んだ。

四六時中行動を共にしているうちに、リーガンとアレックの二人はお互いを意識し始めるのだが、そうしているうちにもリーガンを狙う殺人者の影が迫り・・・。


何者かに付け狙われる富豪の美女とやり手刑事のロマンスが主体のサスペンス小説で、つまらない作品ではないけど、どっちつかずという印象も受けます。

サスペンスの部分は、書き方によってはもっと迫力が出そうですが今ひとつ軽い感じで、リーガンとアレックのロマンスの添え物といった感じです。

ただ軽い感じでサクサク読めるので、ストレスは感じない作品です。