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ジェイン・アン・クレンツ「愛は砂漠の水のように」の感想です。

ジェイン・アン・クレンツ「愛は砂漠の水のように」☆☆

愛は砂漠の水のように

不思議な力が存在するパワースポットとして注目されているアリゾナ州アヴァロンに、新しく高級リゾートホテルをオープンしたジョン・レアード・トラスクは、12年前の父親の交通事故死の真相を確かめる目的でアヴァロンに赴いた。

一方でアート・コンサルタントとして注目を集めだした矢先に、贋作疑惑に巻き込まれて美術界を追放されたアレクサ・チェンバーズは、失地回復を願ってトラスクのホテルの美術品コレクション収集に影で力を注いでいた。

父親の交通事故死にアレクサの義父が関係しているのではという疑いを抱いているトラスクは、若い頃アレクサの義父に直接疑惑をぶつけた事があり、怒り狂うトラスクを見ていた少女アレクサは、トラスクに同情しながらも恐れを抱いていた。

それから12年の歳月が流れ再会した二人。

未だアレクサの養父を疑うトラスクと、それは有りえないと主張するアレクサは、アレクサのキャリア復活をかけながら、12年前の事件の真相究明に協力して乗り出す。


ジェイン・アン・クレンツらしい気の利いた会話と個性的な登場人物が楽しいロマンチック・ミステリィです。

殺人事件の謎を追うという割には、クレンツのロマンチック・サスペンスは危機感が薄くて全体的に明るく、前向きな感じがします。

その分ミステリィの味はあまりしませんが、気楽に楽しめて管理人は好きです。