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ジェイン・アン・クレンツ「薄情な花婿」の感想です。

ジェイン・アン・クレンツ「薄情な花婿」☆☆

薄情な花婿

南カリフォルニアの名門ランドル家の一人娘ケイティは、コンサルタント業として成功した実業家ギャレット・コルトレーンと結婚した。

ギャレットは若い頃、ケイティの父親ハリーが経営する種馬飼育場ランダル・ファームで肉体労働者として働いていた男性で、ケイティはその頃から密かに憧れめいた感情を持っていた。

素敵なギャレットとの婚約が決まった事で舞い上がり、豪華な披露宴の準備などに忙殺されて来たケイティだが、結婚式の後の披露宴の会場で招待客が話していた噂話を聞いて突然不安に苛まれる。ギャレットがケイティと結婚するのはランダル家の名声が目当てだと話していたのだ。

ギャレットは感情を表に出さないタイプの男性で、ケイティへのプロポーズも冷静で深い愛情を示したものではなかったが、ケイティはギャレットは感情を表に出さないだけで、実際には熱い心を持った男性だと思っていた。

しかし考えてみれば、婚約期間中に体を求められることはなかった。愛しているという言葉も聞いていない・・・。

ひょっとしたら私はとんでもない間違いをしたのかも知れない。

ケイティはギャレットの愛を確かめたいと考えて・・・。


良くある愛し合う二人の、誤解から生じる行き違いを描いたロマンス小説です。

コンサルタントとして成功しているものの、根は自分の事をうまく表現できないタフなカウボーイのような男性と、しとやかで内向的な落ち着いた女性と思われているけど、実際は内に熱いものを秘めている芯の強い女性。

お互いに自分が愛されているか自信が持てない二人の物語で、まぁ古典的とも言えるロマンス小説ですね。