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ジェイン・アン・クレンツ「悲しみを駆け抜けて」の感想です。

ジェイン・アン・クレンツ「悲しみを駆け抜けて」☆

悲しみを駆け抜けて

ビジネス・パートナーとの諍いの末に死んだ父の死を乗り越えて、妹と二人で何とか生きてきたオナーは、妹が高利貸しから借りた借金を何とかしようと高利貸しのいる競馬場へやって来た。

緊張しながらも高利貸しに会おうとするオナーを引き止めたのは、コン・ランドリーと名乗る謎めいた男で、コンはオナーが今から会おうとしている高利貸しは警察に逮捕されると彼女に告げ、面倒に巻き込まれたくなかったら自分の警告に従えと語る。

コンが言う通りに高利貸しは警察に連行されて行き、それを恩に着せたコンはオナーにデートを強いた。

後日コンが競走馬レガシーの馬主だと聞いてオナーは驚く。

何故ならレガシーの父馬は、かつてオナーの父親がビジネス・パートナーと共有していた伝説の名馬だったから・・・。

オナーは訳の分からない不安を覚えながら謎の男コンに惹かれて行くが、そうした中でオナーを狙う影が・・・。


ミステリィ・タッチの強いジェイン・アン・クレンツの初期のロマンス小説ですが、管理人が今までが読んだクレンツ作品の中で一番パッとしない作品でした。

クレンツ作品は登場人物たちの会話が面白くて、一度読み始めるとサクっと読んでしまう事が多いですけど、この作品は短いのに読み終わるのに時間がかかりました。

二人の出会いも人物設定も何だか今ひとつで、どうしてこうなるのかな?という風に思うことも多くて、やっつけ仕事のありふれたロマンチック・サスペンスを読んだような印象です。

個人的にはチョット残念な作品。