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ジェイン・アン・クレンツ「曇り時々ラテ」の感想です。

ジェイン・アン・クレンツ「曇り時々ラテ」☆☆

曇り時々ラテ

シアトルで小さなケータリング会社を営むデズデモーナと、強力なセキュリティ・システムを開発したIT業界の風雲児スタークは、スタークの結婚披露宴がドタキャンされたことから親しくなった。

ケータリング費用をスタークから回収する必要から理系人間スターク専属の接待コンサルタントになったデズデモーナだが、いつしかハッカー騒動や殺人事件に巻き込まれ、その上スタークと惹かれあってしまい・・・。


正反対の性格ゆえに惹かれあうというロマンスと、スタークの開発した新システムを狙う陰謀を絡めて描くロマンチック・ミステリです。

物語の途中まではミステリィの要素が薄いですけど、中盤過ぎてからなかなか面白い展開になります。

但しミステリィの部分は底が浅く、こんな話じゃないのと思った通りの展開でした。

周りの人間からは冷たい非人間的な人物だと思われているスタークが、実際にはとても感情豊かな人物で、それを見抜いているデズデモーナとの相性は抜群。このコンビが事件を解決していく様がウィットに富んだ会話と共に楽しい作品です。