面白い本を探す

ジェイン・アン・クレンツ「すべての夜は長く」の感想です。

ジェイン・アン・クレンツ「すべての夜は長く」☆☆☆

すべての夜は長く

新聞記者のアイリーンは、かつては親友だった上院議員の娘パメラから受け取った奇妙なメールを読んで、17年ぶりに故郷に帰ってきた。

17年前の夜のパメラの裏切りと、警察署長だったアイリーンの父親が母親を射殺した後に自殺したとされた事件のショックから、この町には近づかないようにしていたアイリーンだったが、パメラからのメールは両親が変死した事件の真相について仄めかすような内容だった。

しかし会うと約束したパメラと連絡が取れない。

気になったアイリーンが夜更けにパメラの家に一人で出向いたところ、そこにはパメラの死体が・・・。

動転するアイリーンの前に現れて手を差し伸べたのは、彼女が宿泊するロッジのオーナーで元海兵隊員のルークだった。

初対面のアイリーンの事がなぜか気にかかったルークは好奇心を抑え切れず、夜更けに出かけたアイリーンの後をそっとつけていた。

パメラの死を殺人事件ではと疑うアイリーンと、そのことに懐疑的なルークだったが、共同して事件の謎を追ううちに2人は惹かれ合っていき・・・。


ちょっと無理があるかなと思わなくもないけど、クレンツ作品らしいロマンチック・ミステリィです。

登場人物がどこか魅力的で、陰惨な話のはずが何となく明るい雰囲気になるところが気に入っています。