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ジェイン・アン・クレンツ「ささやく水」の感想です。

ジェイン・アン・クレンツ「ささやく水」☆☆☆

ささやく水

29歳の女性チャリティは両親亡き後、若くして大手デパートを受け継いでCEOとして立派に経営してきたが、だれもが羨むような結婚を目前にしてついに精神的に行き詰まってしまった。

まず婚約を破棄して、会社経営からも手を引いたチャリティは、シアトル郊外の桟橋に小さな書店を開いて慎ましく暮らし始める。

一方、非情な貿易コンサルタントとして名をあげていたエライアスは、親代わりだった知人が亡くなった事から遺産を引き継ぎ、桟橋の雑貨店の主として移ってきたところだった。

活発なチャリティは、同じ場所で店を開いている店主達がもっとみんなと知り合いになった方がお互いに発展できると考え、地所のオーナーのエライアスに近づく。

おりしも町には怪しげなカルト教団がキャンプを張って、UFOが自分達を地球から連れ出してくれる日を待っている。

そんな中で起こる殺人事件。この事件に思わぬ形で巻き込まれたチャリティとエライアスだったが・・・。


ちょっと昔のハリウッドのラブコメをイメージするようなロマンチック・サスペンスです。

頑張り屋で人が良くて明るい美人で思い込みが激しいチャリティは、メグ・ライアンが演じたら似合いそうな雰囲気です。

ユーモラスな会話が楽しい明るいミステリィで面白かったです。