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リンダ・ハワード「石の都に眠れ」の感想です。

リンダ・ハワード「石の都に眠れ」☆☆

石の都に眠れ

学会で異端視扱いされていた父の跡を追って考古学者となったジリアンは、亡父が遺した古代文明の在り処を著した資料を調べ、古代文明の存在を証明し父の名誉を回復しようとアマゾンの奥地に向かう。

彼女に同行したのは義兄リックと失われた都に隠された秘宝を手にしようと企む男ケイツ、ケイツに雇われた殺し屋のドゥトラと、アマゾンに詳しい屈強なガイドのベン。

初めはお互いに反目しあったジリアンとベンは、危険な旅を続けるうちにいつしか惹かれあっていくが、欲に目が眩んでいる同行者たちは財宝を独り占めしようとする。


ライダー・ハガードばりの秘境探検物語ですが、全体的に安易な設定で秘境の過酷さは感じられないし、悪役も少々間が抜けた感じがします。

更に主人公二人の下半身だけで惹かれあう恋もどうかなと思いますが、お決まりのように流れていく物語にはそれなりの居心地の良さが有ります。

ロマンス小説らしい予定調和の物語にはハラハラ・ドキドキ感も然程なく、安心して楽しめるロマンティック・アドベンチャーだと思います。