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ルーシー・モンゴメリ「赤毛のアン」の感想です。

ルーシー・モンゴメリ「赤毛のアン」☆☆☆

赤毛のアン

カナダのプリンス・エドワード島を舞台にして、赤毛でそばかすだらけの痩せこけた夢見る孤児の少女アン・シャーリーが、ちょっとした手違いからグリン・ゲイブルスのカスバート家に引き取られ、生き生きとした若い女性に成長していくまでを描いた、ユーモラスで心温まる物語。

今更管理人が説明する必要もない、誰もが知っている世界の名作文学です。

正直言えば、管理人はずっと女の子が読む本だと思っていました。だから成人するまで読んだことが有りませんでした。

読むきっかけとなったのは、むかし日曜7:30からフジTV系列で放映していた世界名作劇場のアニメを観たからです。

素晴らしく綺麗なアニメで、主人公の少女アンのなんと明るく滑稽であることか。ああ、こういうのって良いなぁ、と率直に思いました。

子供を引き取るマシュウ・マリラの兄妹の気負いの無い姿勢、愛に飢えていたアンに対する自然な気遣いも素敵でした。

独身のまま歳を重ねた兄妹ですが、アンの溌剌とした明るさと夢見るような少女らしさを愛する内気な老人マシュウと、子育て経験がない自分が養女を育てられるか不安に思いながら、夢見がちなアンに毅然と接し、信頼を寄せていくマリラ。そんな二人に温かく見守られながら成長していく想像力が豊かで活発な少女アンの冒険のような日々。

こういう純真で清らかで誠実な女の子というのは、大人の目から見ると実に好ましいですね。こういう純真な時代は一瞬のうちに過ぎてしまいますが、ごく短い時間だからこそ大切にして欲しい時期です。

連作短編のような構成ですが、一つ一つのエピソードを重ねているうちに、幼い少女はいつしか若い女性へと変身していきます。

子供が成長して行く物語は読んでいて楽しいものです。特にこの作品は心温まる話だし、なにより読んでいて可笑しいもの。

思わず笑ってしまうエピソードがいっぱいで、長い間世界中で愛されてきた作品だと言うことも頷けます。

まだ小さかった頃の管理人の娘にも読ませたかったなぁ。管理人の家内はこういう話が基本的に好きじゃなくて、娘は父親の言うことはあまり聞かない。今でも少々心残りです。