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半村良「亜空間要塞」の感想です。

半村良「亜空間要塞」☆☆

亜空間要塞

山本麟太郎、吉永佐一、伊東五郎、三波伸夫の四人組はSFが大好きな麻雀友達だが、ある日、20年以上も前に行方不明となった山本麟太郎の叔父・浄閑寺公等が、伊豆の屋敷に突然出現したという話を聞く。

これは超常現象が現実に起きたとばかりに現地調査に向かった4人は、そこで歪んだ空間を発見する。

そして4人をUFOの怪光線が襲い、4人はジョーカンジーと呼ばれる神が祀られた異次元空間へ飛ばされてしまった。

そこには宇宙人が地球侵略のために用意した亜空間要塞という基地があり・・・。


SFが好きな読者を対象にして書かれたSFパロディ小説です。

麻雀とSFが大好きという4人の青年を主人公にして展開する楽しい冒険小説で、登場する4人がそれぞれ個性的に描かれていて、良く出来ています。

登場人物の伊東五郎と三波伸夫は、「てんぷくトリオ」の伊東四朗と三波伸介をもじっているのでしょうけど、イーデス・ハンソンから半村良というペンネームにしたという話もある作者の遊び心が出ているように思います。

実は管理人は、続編となる「亜空間要塞の逆襲」を先に読んでしまいました。

続編の方が正直言って面白かったような気が・・・。