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日本ファンタジーノベル大賞を受賞した作品の一覧です。

日本ファンタジーノベル大賞受賞作

日本ファンタジーノベル大賞は1989年に創設された、公募した未発表のファンタジー小説の中から選ばれる文学賞で、受賞作品は新潮社から刊行されます。また大賞受賞作でなくとも優秀作だと認められれば刊行されることもあり、鈴木光司「楽園」(1990年)、恩田陸「六番目の小夜子」(1991年)、小野不由美 「東亰異聞」(1993年)、畠中恵「しゃばけ」(2001年)などは大賞受賞作ではありませんが刊行されています。
2013年度をもって一旦休止となりましたが、2017年に主催者などを一部変えて再開しました。
再開後の名称は「日本ファンタジーノベル大賞2017」のように、年数を加えた名称に変更されました。

以下は大賞受賞作の一覧です。

日本ファンタジーノベル大賞 2024

宇津木健太郎 : 猫と罰

    日本ファンタジーノベル大賞 2023

    武石勝義 : 神獣夢望伝

    ( 受賞時 / 武石雄由 : 夢現の神獣 未だ醒めず )

      くり返し見る夢の景色を探して旅立つ少年、恋人を取り戻そうと村を出奔する青年、一度は愛した男に裏切られた女、政争と権謀術数の渦に巻き込まれる人々――不条理な運命に翻弄され抗う先に救いはあるのか。キャラクターの濃さとストーリーの構成力を選考委員から絶賛された、日本ファンタジーノベル大賞2023受賞作。
      (「内容紹介」より)

      日本ファンタジーノベル大賞 2021

      藍銅ツバメ : 鯉姫婚姻譚

        若隠居した大店の跡取り息子・孫一郎は、人魚のおたつに求婚されてしまう。諦めさせるためにも、おたつにねだられるままに御伽話を語る孫一郎だったが、次第にその心は変化していく。しかし、人魚と人間がともに暮らせる未来があるわけでもなく……。
        (「内容紹介」より)

        日本ファンタジーノベル大賞 2020

        該当作なし

          日本ファンタジーノベル大賞 2019

          高丘哲次 : 約束の果て: 黒と紫の国

          ( 受賞時 / 黒よりも濃い紫の国 )

            「わたしたちのこと、忘れないでね」――そのとき、風が吹いた。大地に咲く紫の花が、一斉に空へと舞い上がる。かつて黄金の草原で、少年が少女に誓った約束が、五千と七十年の時と遥かなる距離を越え、いま果たされる。偽史と小説――父から託された奇妙な古文書に秘められた謎。壙(こう)と臷南(じなん)、史伝に存在しない二つの国を巡る、空前絶後のボーイ・ミーツ・ガール。少年の矢と少女の花冠が紡ぐ「約束」の果ての物語。
            (「内容紹介」より)

            日本ファンタジーノベル大賞 2018

            大塚已愛 : 鬼憑き十兵衛

            ( 受賞時 / 勿怪の憑 )

              寛永十二年、熊本藩主・細川忠利の剣術指南役を務める松山主水大吉が暗殺された。主水の隠し子・十兵衛は父を襲った十五人の刺客を続けざまに斬り裂く。二階堂平法秘伝の技〈心の一方〉によって。僧形の鬼・大悲を連れ、父の暗殺を企てた者への復讐を誓う十兵衛。だが、金色の髪に深い海のような瞳をもつ少女と出会い……。
              (「内容紹介」より)

              日本ファンタジーノベル大賞 2017

              柿村将彦 : 隣のずこずこ

                「村を壊します。あなたたちは丸呑みです。ごめんね」巨大な狸とともにやってきたあかりさんはそう告げた。村を焼き、村人を呑み込む〈権三郎狸〉の伝説は、古くからこの矢喜原村に語り継がれている。あれは、ただの昔話ではなかったのか――。中学3年生の住谷はじめは戸惑いながらも抗おうとするが。
                (「内容紹介」より)

                第25回(2013年)

                古谷田奈月 : 星の民のクリスマス

                  つらい時、いつも傍らにあった物語。もし、本当にその中で暮らせるなら――。クリスマスイブの夜、最愛の娘が家出した。どこに? 六年前、父親が贈った童話の中に。娘を探すため、父は小説世界へと入り込む。しかしそこは、自らが作り上げた世界と何かが決定的に違っていた……。人は、どうして物語を読むのだろうか? その答えがほんの少し見えてくる、残酷で愛に満ちたファンタスティックな冒険譚。
                  (「内容紹介」より)

                  第24回(2012年)

                  該当作なし

                    第23回(2011年)

                    勝山海百合 : さざなみの国

                      第22回(2010年)

                      紫野貴李 : 前夜の航跡

                        第21回(2009年)

                        小田雅久仁 : 増大派に告ぐ

                          第21回(2009年)

                          遠田潤子 : 月桃夜

                            薩摩の支配下にあった奄美。孤児のフィエクサは、父を失った少女サネンと兄妹の契りを交わす。砂糖作りに従事する奴隷のような身分の二人だが、フィエクサは碁を習い才覚を発揮、サネンは美しい娘に成長。しかしサネンが薩摩の役人から妾に所望され、過酷な運命が動き出すーー。濃厚な花の匂いの中、無慈悲な神に裁かれる禁断の絆。魔術的な魅力に満ちたファンタジーノベル大賞受賞作。
                            (「内容紹介」より)

                            第20回(2008年)

                            中村弦 : 天使の歩廊 ある建築家をめぐる物語

                              建築家・笠井泉二は、一風変わった建物をつくりだす。それは、足を踏み入れた者が、異様な空気に酔いしれる……。老子爵夫人には、亡き夫と永遠に過ごせる部屋を、偏屈な探偵作家には、異次元に通じる家を。そして嫉妬に狂う男には、怒りを静める別荘を。その悪魔的とも言える天才の産物が、不思議世界へと誘う6話。
                              (「内容紹介」より)

                              第19回(2007年)

                              弘也英明 : 厭犬伝

                                ここは魑魅魍魎が跳梁跋扈する異世界。人間の骸から生えた「汚木」を基に操り人形の「仏」を作り、仏同士を戦わせる「合」という風習がある。美貌の主人公・厭太郎は、ひょんなことから仏師の娘の犬千代と、命懸けの「合」を戦うはめに。負け続けだった厭太郎だが、幼馴染の美妓・笹乃や、合の達人・鵜市らの助けを借りて修練を積み、いよいよ最後の戦いに挑む―。第19回日本ファンタジーノベル大賞大賞受賞作。
                                (「BOOK」データベースより)

                                第18回(2006年)

                                仁木英之 : 僕僕先生

                                  舞台は中国唐代。元エリート県令である父親の財に寄りかかり、ぐうたら息子の王弁は安逸を貪っていた。ある日地元の黄土山へ出かけた王弁は、ひとりの美少女と出会う。自らを僕僕と名乗るその少女、実は何千何万年も生き続ける仙人で…不老不死にも飽きた辛辣な美少女仙人と、まだ生きる意味を知らない弱気な道楽青年が、天地陰陽を旅する大ヒット僕僕シリーズ第一弾!「日本ファンタジーノベル大賞」受賞作。
                                  (「BOOK」データベースより)

                                  第17回(2005年)

                                  西條奈加 : 金春屋ゴメス
                                  • 再読度 ☆☆:読後感 ☆☆☆

                                  近未来の日本に、鎖国状態の「江戸国」が出現。競争率三百倍の難関を潜り抜け、入国を許可された大学二年生の辰次郎。身請け先は、身の丈六尺六寸、目方四十六貫、極悪非道、無慈悲で鳴らした「金春屋ゴメス」こと長崎奉行馬込播磨守だった! ゴメスに致死率100%の流行病「鬼赤痢」の正体を突き止めることを命じられた辰次郎は――。「日本ファンタジーノベル大賞」大賞受賞作。
                                  (「内容紹介」より)

                                  第16回(2004年)

                                  平山瑞穂 : ラス・マンチャス通信

                                    僕は常に正しく行動している。姉を犯そうとした「アレ」は始末されるべきだし、頭の足りない無礼なヤンキーが不幸になるのは当然だ。僕のせいではない。でも、なぜか人は僕を遠巻きにする。薄気味悪い虫を見るように―。カフカ+マルケス+?=正体不明の肌触りが、鈴木光司氏の絶賛を浴びた異形の成長小説。第16回日本ファンタジーノベル大賞大賞受賞作。
                                    (「BOOK」データベースより)

                                    第15回(2003年)

                                    森見登美彦 : 太陽の塔

                                      私の大学生活には華がない。特に女性とは絶望的に縁がない。三回生の時、水尾さんという恋人ができた。毎日が愉快だった。しかし水尾さんはあろうことか、この私を振ったのであった! クリスマスの嵐が吹き荒れる京の都、巨大な妄想力の他に何も持たぬ男が無闇に疾走する。失恋を経験したすべての男たちとこれから失恋する予定の人に捧ぐ、日本ファンタジーノベル大賞受賞作。
                                      (「内容紹介」より)

                                      第14回(2002年)

                                      西崎憲 : 世界の果ての庭 ショート・ストーリーズ

                                        イギリスの庭園と江戸の辻斬りと脱走兵と若くなる病気にかかった母と大人の恋と謎の言葉…。前代未聞の仕掛けに、選考委員の椎名誠氏は「ハメラレタ」と、小谷真理氏は「アヴァンポップでお洒落な現代小説の誕生」と絶讃。幻想怪奇小説の翻訳・紹介で知られる著者の満を持しての創作デビュー!第14回日本ファンタジーノベル大賞大賞受賞作。
                                        (「BOOK」データベースより)

                                        第13回(2001年)

                                        粕谷知世 : クロニカ 太陽と死者の記録

                                          インカ帝国を滅ぼしたスペイン最強の武器は「文字」だった!文明の衝突に挑むマジックリアリズムの超新人デビュー。第13回日本ファンタジー大賞『太陽と死者の記録』を改題し刊行。
                                          (「BOOK」データベースより)

                                          第12回(2000年)

                                          該当作なし

                                            第11回(1999年)

                                            宇月原晴明 : 信長 あるいは戴冠せるアンドロギュヌス

                                              1930年、ベルリン滞在中のアントナン・アルトーの前に現れた日本人青年は、ローマ皇帝ヘリオガバルスと信長の意外なつながりを彼に説いた。ふたりはともに暗黒の太陽神の申し子である。そして口伝によれば、信長は両性具有であった、と…。ナチ台頭期のベルリンと戦国時代の日本を舞台に、伝承に語られた信長の謎が次々と解き明かされて行く。第11回日本ファンタジーノベル大賞受賞作。
                                              (「BOOK」データベースより)

                                              第10回(1998年)

                                              山之口洋 : オルガニスト

                                                ドイツの音楽大学で教鞭をとるぼくに、一枚のディスクが持ち込まれた。ブエノスアイレスで活動するというそのオルガニストの演奏は、超絶的な技巧に溢れ、天才の出現を予感させたのだが…。最上の音楽を奏でつづけるために神に叛いた青年、そして哀切な終焉。バッハのオルガン曲の旋律とともに、音楽に魅入られし者の悦びと悲しみを描出する第10回ファンタジーノベル大賞受賞作。
                                                (「BOOK」データベースより)

                                                第9回(1997年)

                                                井村恭一 : ベイスボイル・ブック

                                                  正体不明の「海上委員会」が管理する南の島。「わたし」はそこで、前代未聞の奇妙な野球を観戦する仕事を引き受けた…。第9回日本ファンタジーノベル大賞大賞受賞作。(「燃えるがままにせよ」を改題)
                                                  (「BOOK」データベースより)

                                                  第8回(1996年)

                                                  該当作なし

                                                    第7回(1995年)

                                                    該当作なし

                                                      第6回(1994年)

                                                      池上永一 : バガージマヌパナス

                                                        「ワジワジーッ(不愉快だわ)」ガジュマルの樹の下で19歳の綾乃は呟く。神様のお告げで、ユタ(巫女)になれと命ぜられたのだ。困った彼女は86歳の大親友オージャーガンマーに相談するが…。あふれる方言、三線の音、沖縄の豊かな伝承を舞台に、儚い物語の幕が上がる。第6回日本ファンタジーノベル大賞受賞作。
                                                        (「BOOK」データベースより)

                                                        第6回(1994年)

                                                        銀林みのる : 鉄塔武蔵野線
                                                        • 再読度 ☆:読後感 ☆

                                                        夏休みも半ばを過ぎたある日のこと。5年生の見晴は近所の鉄塔で番号札を見つける。その名は「武蔵野線75‐1」。新発見に胸を躍らせた見晴は、2歳下のアキラを誘い、武蔵野線を遡る。「オレたちは鉄塔を辿っていけば、絶対に秘密の原子力発電所まで行けるんだ」―未知の世界を探検する子供心のときめきを見事に描き出した新・冒険小説。第6回日本ファンタジーノベル大賞受賞作。
                                                        (「BOOK」データベースより)

                                                        第5回(1993年)

                                                        佐藤哲也 : イラハイ

                                                          婚礼の日にさらわれた花嫁を追って、波瀾をのりこえて駆ける青年の冒険の物語…。「贅沢な遊び、これこそがファンタジー」と絶賛された新古典。第五回日本ファンタジーノベル大賞受賞作。
                                                          (「BOOK」データベースより)

                                                          第4回(1992年)

                                                          該当作なし

                                                            第3回(1991年)

                                                            佐藤亜紀 : バルタザールの遍歴

                                                              「今朝起きたらひどく頭が痛んだ。バルタザールが飲みすぎたのだ」一つの肉体を共有する双子、バルタザールとメルヒオールは、ナチス台頭のウィーンを逃れ、めくるめく享楽と頽廃の道行きを辿る。「国際舞台にも通用する完璧な小説」と審査員を瞠目させ、第3回日本ファンタジーノベル大賞を受賞したデビュー作。
                                                              (「BOOK」データベースより)

                                                              第2回(1990年)

                                                              該当作なし

                                                                第1回(1989年)

                                                                酒見賢一 : 後宮小説
                                                                • 再読度 ☆:読後感 ☆

                                                                時は槐暦元年、腹上死した先帝の後を継いで素乾国の帝王となった槐宗の後宮に田舎娘の銀河が入宮することにあいなった。物おじしないこの銀河、女大学での奇抜な講義を修めるや、みごと正妃の座を射止めた。ところが折り悪しく、反乱軍の蜂起が勃発し、銀河は後宮軍隊を組織して反乱軍に立ち向かうはめに…。さて、銀河の運命やいかに。第一回ファンタジーノベル大賞受賞作。
                                                                (「BOOK」データベースより)