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オースン・スコット・カード 「シャドウ・パペッツ」の感想です。

オースン・スコット・カード「シャドウ・パペッツ」☆☆

シャドウ・パペッツ

「エンダーズ・シャドウ」「シャドウ・オブ・ヘゲモン」の続編になる作品です。

このシリーズは順番通りに読まないと良く理解出来ないと思います。


年若い戦士たちを集めたバトルスクールの子どもたちが、地球人と敵対する昆虫型エイリアン・バガーを殲滅した後の地球。

司令官だったエンダーは地球を去り、地球上での国家間の諍いは続いている中で、バトルスクールの戦士たちは英雄視されているものの、それぞれの出身国のしがらみに捉えられている。

そんな混乱した政治情勢を収束せんと覇者(ヘゲモン)に就任したエンダーの兄ピーターは、エンダーの副官だった少年ビーンの宿敵で倫理観の欠如した少年アシルを部下として迎えた。


作者が書きたいことは何となく理解出来ますが、全体的に消化不良というか単純化しすぎているというか、そんな印象を受けました。

政争のどろどろしたところが然程描かれていないし、なんで一介のバトルスクールの生徒が、これほど政治的・社会的地位を占めていくのかがピンと来ないし、管理人としては消化不良を起こした作品です。

エンダーでテーマを掘り下げすぎたんでしょうか。